九州大会
何とかまとまりだし,何とかチームとして挑む形に持ってこれた.
移動日,1日目,2日目と慌ただしく時間は流れた.
勝負は難しい.
~1日目~
5000mと800mで今年は上位を狙った.
800mの坂口は下馬評を覆し,自己ベストを約4秒更新し1分58秒台で準優勝を果たした.
厳しい練習と,厳しい指導,それに耐えてよくここまで我慢して,レースも最後まで我慢して奇跡的な走りを見せた.嬉し涙が出た.
5000mの谷は警戒され,強くなればなるほど勝つことが難しくなる.それを目の前で見せられた.
自分の戦略や大会までのプランニング,駆け引きがいかに稚拙なものか痛感した.
調整も合わせてあげられていない状態だった.
3位は最低限の条件.目標は優勝しかなかったのに・・・.
申し訳ない.
4継はメンバー中3人が初めてのメンバー.
そんな中,来年につながるいい走りをしてくれた.
順位は下の方だけど,まだまだ伸び白を残しているので来年はもっと上に食い込ませられるだろう.
メンバーもそろってきた.
女子800mも決勝に残り,結果だけを見れば2日目の大決戦に向けて良い空気を持たせられた感じであった.
~2日目~
全競技エントリーの今年,特に400m,1500m,高跳び,槍投げ,三段,マイルは印象に残った.
400m坂本が何とか決勝進出.
決勝では高校総体より更にタイムを1秒伸ばし,格上の選手たちを抑えて準優勝.
突然の雨に見事対応したナイスランだった.坂口に続き神がかり的な走りだった.
4年の松本もベスト記録を2秒近く更新し決勝までもう一歩であった.
1500mで期待のかかった谷.今回もマークされラスト勝負に持ち込まれた.
それだけ,他校も最重要人物として警戒しているということだろう.
九州で勝つのがこんなに難しいとは.まさに激戦区.
その涙は,きっとこれからの彼を大きく,更に逞しくしてくれることだろう.
高跳びはキャプテン平山が1m65を跳び,4位入賞.
長距離種目に出れなくても,チームのために何とかしたい.
その強い気持ちがこのミラクルを生んでくれた.
奇跡的だけど,努力の結果.そして誰よりも跳びたいという強い気持ちの結果だった.
格上を抑えて自分の試技をした彼は本当にキャプテンとして仕事を果たした.
槍投げ3人組は小山一人が決勝進出.結果8位入賞.
少しずつではあるが小山も秘めている投げる力を発揮しつつある.
そして,3人でとったこの1点は大きいだろう.
5年の西村が長距離種目で出場を辞退し,先のある後輩に任せて槍投げや砲丸投げにエントリー.補助員でも後輩の負担軽減するために最後まで仕事をして後輩たちは早めに上がらせるといった,送りバントでみんなを支えてくれた.
何より価値ある1点だった.自分はこの1点をずっと忘れない.
三段の宮内は砂場に入るのがやっと.
結局記録は残せなかったが,悔しさに目を濡らし,スタンドに帰ってきた.
自分も何か見つけなくては,やっぱり頑張っていかなければ,そんなことをこれから思って行ってくれればいいのかなと思った.先輩もいない中,八種と並行して跳躍を極めていかなくてはならない.
見据えるものがここで見つかれば,次はきっと大丈夫.
女子100mは3年磯貝が,春先一発目の好調から急転し不調に苦しんだ夏を吹き飛ばした.
向かい風の中,自己ベストを更新.膝の痛みを抱えながら,気持ちでのりきった.
2年早田,1年井手も故障を抱え大会でギリギリ走れる状態の中だった.
4継もそんな状態だったが,1位チームがオーバーゾーンとなり,優勝できた.
何とかつないだバトン.2年前落としたバトン.
選手が入り,やっとつかんだリレーでの自身だったに違いない.
一つ一つのドラマが進行し,いよいよフィナーレがやってくる.
男子マイル決勝.
見ているこちらも心臓が飛び出すほど緊張した.
選手たちのそれは,もう比べ物にならないプレッシャーだったと思う.
総体の無念も,メンバー不足の不安も,初めての出走も.
先行逃げきりの布陣.
何があっても,出し切って,逃げ切る.
逃げれればもうけもん.
アンカー勝負になることは分かっていたが,あえて一番若い2年の松田に任せた.
色んな意味で,勉強になるだろうから.今後のためにもそれしかなかった.
1走坂本.
400m決勝の勢いそのままにアウトレーンを最初っから突っ走り強い走りを見せた,2・3位でバトンをつなぐ.
2走松本.
加速が苦手.マイル経験どころか400経験すら少ない.最初の100で幾分か抜かれるものの,加速した後はグイグイと走りを伸ばして,1走の勢いを3走につなげることができた.
3走坂口.
ここで前に出ないと勝負にならない.前を行く選手を交わし2位浮上.マイルのリーダーとして,2年生から軸として走り,この瞬間だけはみんな熱の入った期待を送る.
4走松田.
抜かれない保証はない.でも,やれるだけやらせる.たとえ負けても.
先頭まで目前だったが,1人2人3人と抜かれてフィニッシュ.
あと1人,あと少し,あと数秒.何かを変えるためのきっかけになってくれれば.
レース後,悔しさしか残らなかった.
持てる力は出し切ったのに.
去年より十分仕事を果たしたのに.
やっぱり勝ちたい.
勝たせてあげたい.
表彰台で,一番上で笑わせてあげたい.
それだけの努力と苦労を重ねたんだから.
~大会を終えて~
戦うたびに,力不足と痛感させられる.
力をつければつけるほど,勝負の決め手のシビアさを目の当たりにする.
そんな中で,勝つには,勝たせるには,もっと勉強と忍耐と信じることが必要だろう.
長かった1年.
選手たちは成長した.
大きくなった.
また,これから1年.
自分も一緒に,もう一度チャレンジ.
