昨日の合唱の練習から、練習場所が荻窪の杉並公会堂グランサロンになりました。
久しぶりの荻窪です
杉並公会堂が改装中、練習場所が武蔵小杉 でしたので、私はとても嬉しかったのですが……
昨日出かける時は、やはり気持ちがちょっと重かったのです。
行き帰りに費やされる時間と体力は、月3回ともなりますとかなり気持ちにも負担が生まれるのです。
練習することは別に苦ではないのですが、この夜の行き帰りがきついのです。
この合唱団の立ち上げが、職を辞してからで本当に良かったと思います。
そうでなかったら、もうきっと続けていられなかったことと思います。
バッハをはじめ、ヘンデル、ハイドン、それにメンデルスゾーンの宗教曲は、この合唱団に参加することにならなかったら、知ることはなかったでしょうし、歌うこともなかったように思います。(ヘンデルの〈ハレルヤコーラス〉は学生時代歌いましたが……)
音楽経験が少しでも広がっていくことは、他の曲にチャレンジする時にも役に立っているようには思うのですが、若い方のように、私にはこれからの将来に広がっていくたくさんの時間はありません。
合唱ならではの、声が響きあうことの経験は嫌いではないのですが。
こういった体験があってこそ、他の西洋音楽の流れにも浸ることができるのかもしれないと近頃感じるようになりましたが。
こういう基本があってこそ、歌曲やオペラにもそういった要素が息づいていることが感じられるだと思うのです。
特に駆け足で取り組んでいるメンデルスゾーンの《エリアス》は、さすがに音のつくりがロマン派の音楽だなあと思えるところが多々あり、時代の流れを感じることができます。
本当にざっと表面だけをなぞっただけですが、この曲の概要を知る手がかりにはなるように思います。
流れるように美しいメロディーが、ふっと伴奏に表れたり、鋭いリズムで歯切れの良いメロディーや勇ましい音型が出てきたりするのです。
そうすると、「ああこのダイナミックな音楽は、新しい時代の音楽なのだなあ」と身をもって感じることができるのです。
夏に歌わせていただいたハイドンの歌曲も《天地創造》のもつ要素が感じられて、とても勉強になったと思うのです。
11月に演奏する《天地創造》も10月後半からはオーケストラとの練習が入ってくるのですから、もう次回あたりからはコーラス部分をもう少し手直ししなくてはならない時期に入るように思います
しかし今回は合唱団の出席人数がぐっと増えたようです。
東京にお住いの方がきっと多いからでしょう。
私たちは、この形がいつまで続けられるか危ぶんでいるのですが。
男声パートの人数も増えて大先生はとても嬉しそうでしたが………
しかし今回などは、《天地創造》を一回通してすぐに《エリアス》の練習に猛スピードで突入したので、私も大初見大会になってしまいました。
昨日までに《エリアス》をきちんと練習する時間がありませんでしたので、せめて聴くだけでもと思い、練習用CDで後半の部分を少し耳だけで聴いてみてはおいたのです。
この《エリアス》は合唱の部分の内容がかなり濃いということが聴いてみてよく分かりました。大先生が来年の演奏に向けてこんなに焦っているという理由がわかったように思います。
しかし、駆け足で《エリアス》の半分ぐらいまでいってしまうのですから、普通の合唱団に所属していらっしゃる方は、びっくりすることと思います。
今まで《エリアス》を歌ったことがある経験者の方がいらっしゃるので、なんとか表面だけでも歌うことができるのだと思います。
確かにこちらのパートにも経験者と思われる方で、率先して音をとってくださる方はいるのですが、発声の問題がかなりあるように思います。今後どうなっていくのだろうとは思いますが。
そして時々、ソロのパートをソロの方が歌っていらっしゃる時に、その方の声に被せるように、一緒に歌っていたりするのです。きっと「自分も歌えるのです」というアピールなのだと思いますが、何よりそばにいるものにとって違う音が耳に入ってくるのでとてもうるさいのです。
その挙句、合唱の入りを間違ってしまったりするのです。
自分に自信を持つということは上手への道でもあるのですが、自分の力を、もう一度見直す機会であってほしいとは思うのですが……