昨日の日曜日は、7月の末にあったコンサートの、反省会食会でした。

この会は、先生がご存命の時から続いているもので、若い時はこの反省会の時もかなりの緊張感を伴っていましたが、ここまで自分が年齢を重ねてくると、別な感覚になってくるから不思議です。

同じ場所で同じように反省会食会を持つという機会が、かなり大切なものになってくるのです。

いつもこの会場での反省会の前に、当日の打ち上げを行う時が多いのですが、話題は来年のコンサートの話なのです。現在の会員は女性ばかりですし、講師の先生と息子さんは男性ですが、打ち上げといってもあまりアルコールを飲んで騒ぐことはないのです。

というわけで至極真面目な会です。

その前の会合の時から来年どういっテーマで取り組むかということが何となく話題に上ってきているのです。

 

あくまでもピアノの会ですので、今回は連弾で私もピアノを弾かせていただきましたが、毎年ピアノを演奏する余裕はないのです。

歌だけで、時間も気持ちもいっぱいになってしまうのです。

歌の方だけでも「今やらねばいつやるのか」といった状態ですので、一年一年進化していきたいという気持ちが強いのです。

しかし今回のテーマは、「ソナタ」ということですので、様々な時代のソナタに皆様取り組んでいくようで、もう候補曲を決めていらっしゃいます。

そもそも「ソナタ」というのは器楽曲の形式ですから、声楽曲との関わりということは難しいわけで、ちょっと困っているのです。

 

本当は来年度のテーマを話し合った時に、私は「編曲もの」というテーマを支持したのです。

さまざまなオペラの旋律や、山田耕筰の歌曲などを土台にして作られたピアノ曲があるのですが、あまりさっと浮かんでくる曲数がないこと、知られているものはかなり技術的に難しいものが多いことなどの理由で、今回は却下されてしまいました。

ショパンの曲を歌曲にしたものなどもあるのですが………

そういったことを研究していたわけではないので、こんなものがあるということを、しめすことができませんでしたので、仕方がないのですが………

この研究会は、別に全ての曲がテーマに絡まなくても良いという緩やかな括りではあるのですが。

 

こういうテーマの時に選曲をするとしたら何を選ぶべきか………

実はこのところかなり考えてはいたのですが、良いアィディアが浮かばずにここまで時間が経ってしまいました。

 

しかし、先生がご存命の時と同じように、由緒正しい明治時代からのレストランの、お部屋をを借り切って、机と椅子がずらっと会食の形式で並び、乾杯から始まるこの会食会は、なんだか欠かせないものとなりました。そこでお話ししていると、先生がにこやかに笑って皆さんのお話を聞いていらっしゃった様子が浮かんでまいります。

 

こちらで反省会をして、次の幹事のグループへ引き継いで、来年度1回目が11月に始まるわけです。

 

できますれば早めに練習を始めて、来年の5月の「清里の森音楽祭」に歌ってみたいと思うのですが。

年齢も高くなって来ますと、あとどのくらい歌っていくことができるのか、密かに焦る気持ちが生まれてきますので。

 

広めのホールにずらりと並んで自分たちだけのお話ができるという空間の贅沢さをここにくると味わうことができるのです。

「それこそが究極の贅沢なのです」もちろんフレンチのお料理も美味しかったのではありますが………

本当に充実したひと時に感じます。

他に別段変わったことをするわけではないのですが。

 

こういった機会がとても大切に思えるようになってきたのは確かです。