8月25日 日曜日  11:00〜  東京文化会館 小ホール

 

2次予選から、公開審査としてお客様を入れての審査になるのです。

つまり普通のコンサートと違う制約があるのです。

 

こういう注意書がプログラムと一緒に付いておりました。

 

【演奏家の将来に関わる重要なコンクールです。皆様のご協力をお願いいたします。】

〜〜〜〜〜

公開審査中はお静かにお願いいたします。

私語やプログラムをめくる音などは、審査の妨げとなりますのでお控えください。

また、審査中の居眠りによる  いびき  は会場内に響きますので、ご遠慮ください。

 

出場者の入れ替わり時以外の入退場は固くお断りいたします。

また、審査席エリアには決して入らないでください。

 

演奏者は、音の最後の余韻が完全に消えるまで集中しています、拍手は、余韻が消えきるまでお控えください。

また、曲間での拍手はご遠慮ください。

 

客席内での写真撮影・録音・録画は、固くお断りいたします。

 

着信音・アラーム音はコンクールの妨げとなりますので、携帯電話・アラーム付き腕時計をお持ちのお客様は、マナーモードに設定の上、電源をお切りください。

〜〜〜〜〜

 

コンクールの受験者にとっては、真剣に聴いてくれるお客様は何よりも励みになりますし、力 にもなるのだと思います。

 

ほとんど雑音が入らず、良い環境だと思ったのですが、ある方が出てきた時にうちわを頭の上に掲げて振る方がいました………?(アイドルコンサートではありません)

ある方が歌い終わった時に、大きな声で「ブラヴォー」と叫んだ方がいました。……?(うーむ)

 

これってコンクールの公開審査としてどうなのかなとは思いましたが。

聴いている方は、いつもよりかなり静かに、音を立てないようにみなさん気をつけて息を潜めるようにしていたと思うのですけれど。

これはルールを逸脱していませんか?

 

実は審査会ですので、チケットの値段も他のコンサートなどに比べてずーっと安価でございますし、結構技術的にもかなり練り上げて来られた歌を、3時間にわたって聴くわけですし、第1グループと第2グループの間には昼食休憩として1時間お休みがあるのです。

11時から15時過ぎまで4時間の長きにわたって聴くわけです。

どうも無料のコンサートなどで気をつけなければならないこととして言われているのが、この暑さの中で、ホールへ涼みに来られる方がいるということがあるようなのです。

チケットは持っていらっしゃったようですが、どうもそういう方がいらっしゃったように思います。(この審査会は座席指定でしたが……)

 

今回は、やはり自分が先日のコンサートの時に1番興味を持って、そして気をつけたことを、主に耳は聴き取ろうとしておりました。

そういった面にかなり気をつけて聴きました。

この2次審査は 

[歌曲とアリア各1曲以上、約15分(曲間を含む)のプログラムを構成すること。曲数は任意とする。〕

との条件のもとで歌われるのです。

つまり、歌曲を何曲か歌われた後にオペラアリアを1曲歌われた方もいれば、歌曲1曲を歌った後にオペラアリアの大曲を2曲歌われた方もいらっしゃいました。

そのアリアの選曲が、全く持ち味の違う、例えばモーツァルトのアリアとワーグナーのアリアとか、といった選曲なのです。

わざと「自分はこんなに違った持ち味のものもこうやって歌うことができるのだぞ」と示す意図があるのだと思いますが、皆さま若い方は23歳、1番の年長者でも35歳といった方々12名ですので、ちょっと選曲の段階で無理があるのではないかと思う方がいました。

もちろん、ちゃんと歌い込んではいらっしゃいましたが、やはり15分の間にこの違った要素を盛り込むのはどうであろうかと感じる方もいらっしゃいましたが、コンクールとはこうやって全く違ったものを、20代の若さで歌い分けることができなくてはならないのでしょうか?

 

聴いていて、皆さんもちろんよく練習していらっしゃるのですが、良いお声で歌曲をまるで自分の声の発声練習のように声を出して歌われる方がいましたが、なんとなくその歌曲が可愛そうになりました。

他の歌がいくらよく歌えていらっしゃっても、その時トータルで演奏したものを聴くわけで、なりふり構わずという感じがして、それらの曲たちが可哀想に思いました。

 

昨年、声楽部門がなく、一昨年この2次予選、本選と聴いた時のことを思い出しました。

その後、そこで本選までいった方は、その後色々なところでお聴きする機会がありました。その中で3人の方が顕著でしたが………。

さて今年は………

本選は9月1日です