一昨日に 清里 から帰ってきたばかりですのに、もう昨日には色々な方に撮っていただいた写真が届き始めました。

今はこういう時代なのですね。

頭の中での「思い出」が形作られる前にもう、形となってその時の情景を見ることができてしまうのですね。

本番のお昼にステージに集まって集合写真を撮っていただいたのですが、もうそれが転送されてきました。

あっという間に過去の情景となって過ぎ去っていくように思います。

あまりテンポが早すぎてちょっと寂しい気持ちもいたします。

 

世の中の進むテンポがかなり早くなって、いろんなことが1日に詰め込まれるようになり、さまざまなことが短時間でこなせるようになって、経験量は増えていくように思うのですが、その一つ一つの経験の重みが薄く軽くなってきてしまっているようにも思います。

 

自分の気持ちの中で、じっくりと振り返り、こうだったな、ああだったな という情景や、自分が感じたことを、刻んでいく作業をしている時でしたが、帰ってきてまだその思いがまとまって形をなさない時に、記録写真がやってきてしまいました。

自分が歌っている時の口の形が、いつもお弟子先生に注意されている口の形で写っていました。

気をつけているつもりなのですが、まだまだ身についていないということがよくわかりました。

そんな方面から考えましたら、こういった形で気持ちがまだ熱いうちに見ることができる方が良いのかもしれません。

 

近頃顎に力が入っていると時々注意されていたのですが、そんな感じの一瞬が切り取られた写真がありました。気をつけていたつもりだったのですが………

力が抜けていると自然に声が伸びやかに広がっていきます。

わざわざ力を入れることで自然に息が流れて遠くにまで届くことを妨げてしまうのです。

言葉をはっきり言おうと思うと、顎に力が入り。息の自然なながれが妨げられてしまうのです。

したがって自分の周辺は聴こえていても、遠くの方には聴こえにくい声になっているのです。

 

清里の音楽堂は2階までがずっと座席が続いている斜面のような形で、ステージから視線を上げるとちょうど2階のてっぺんあたりに視線がいきますので、そちらに座っている方まで自分の声が届いているかを意識して歌ったつもりだったのですが。

まだまだそちらにまですっきり届いていなかったのかもしれませんね。

動画では撮っていませんので、顔の表情などはわかりません。

 

自分のIC コーダーで座席に座っている方にお願いして録音はしていただきました。

まだ聴いていませんが、きっと直すべきものを聴き取ることができるように思います。

練習してしていることが良い方に展開されれば良いのですが、自分でまだまだうまくコントロールできるまで身につけることができていないように感じます。

そんな一瞬を切り取った写真を撮っていただいて良かったように思います。

せっかく今回歌った曲を畳み掛けるようにコンサートで歌ってみる機会を得たのですから、そこではしっかりと自分のまだまだできていない部分を、少しでも良い方向で歌えるようにしたいと思っています。

本日はお弟子先生レッスンです。

どういう風に聴いていただけるでしょうか。

写真がまだまだやらねばならないことを教えてくれたように思いました………