予報が出ていましたので、一昨日鎌倉に出かけておいて良かったです。
本当によく降りました。
朝から、そのおかげで気温も下がり、半袖では少し肌寒い感じになりました。
昨日、都響の方から特別演奏会のお知らせをが参りました。
定期会員になっているN響以外のオーケストラのコンサートには、なかなか行く余裕がないのですが、時々歌が出てくる演目や、演奏会形式のオペラのコンサートなどを演奏する時には他のオーケストラにも行く機会があります。そういう時に時々一回券を求めますので、こういうご案内がくるのです。
今回は夏の特別演奏会で、7月のコンサートのお知らせでした。
ご優待でこの時期にくるということは、まあ現在の段階で売れ残っている座席なので、場所的にはあまり良くないところなのだと思います。
曲目はモーツァルトの《ヴァイオリンとヴィオラのためのコンチェルト》と、なんとベートーヴェンの《運命》なのです。
実は、この《運命》は音楽鑑賞の授業で、かなり苦労して、工夫して授業案を作り上げたことがあるので、思い入れのあるものなのです。鑑賞教材であり、お子さまたちに、「オーケストラ」とはどういうもので、指揮者によって演奏がどう変わっていくかということを感じとるために、取り上げられていた教材でした。
《木星》か《運命》かどちらかを使って扱う形であったと思います。
教科書会社によって取り上げる曲目が違っていました。
《運命》の方は3人の指揮者の冒頭の部分を聴いて!その演奏の違いを聴きとるものでした。
その時載っていた3人は、カール・ベーム 小澤征爾 ヘルベルト・フォン・カラヤン の3人の指揮者でした。
その後、年を経るに従って、指揮者も、その演奏の変化がよりわかりやすい方へと変化いたしました。速さ、強弱、音の長さの扱いなど曲想表現が違っていますので、それを聴き取り、自分で鑑賞ノートにまとめていくのです。
聴きとったことを発表し、最終的には3人の演奏のうち、どの指揮者の演奏が好みであるかを聴いて1番好きな演奏を振った指揮者の1楽章全部を、視覚的にも最後に確認するのです。
それまでは映像は見せません。
音で想像していたものを、映像で確認するのですからこれは楽しい授業でした。
その後、よりわかりやすい指揮者の演奏が、鑑賞教材の参考DVDに入ってまいりましたので、お子さまたちにも、学期末の復習の時期などにチラッと見せたりしておりました。
より顕著だったのは、朝比奈隆さんの演奏でした。
こんなことをしていなければ、目にすることや耳にすることはなかったと思います。
こうやって何度も色々な演奏を耳にする経験がありましたので、なぜだかとても懐かしい感じのする曲でした。
お子さまたちには、なかなか全楽章を聴き通す時間はありませんでしたが、1楽章だけでも聴かせることができてよかったと思います。
交響曲への入り口がこの曲になったお子さまは《運命》との出会いを懐かしく思い出すのではないかと思います。
超有名な曲名であっても、その魅力は衰えることがありません。
良いものは良いのです。
なんだか、その授業案をつくり出すために必死で色々な演奏を聴いたことを思い出しました。
今回のアラン・ギルバートさんの演奏は如何でしょうか。興味を持って聴くことができそうに思いましたので、思わず購入してしまいました。
ちょうど1ヶ月後です。
いろんな意味で結構楽しみなのです。