4月の終わりの週から、ハイドンの《天地創造》の練習が始まっております。

《天地創造》の演奏は今年11月にあります。

曲の長さは今までのものに比べて短めですので、もう最後まで一回歌ってみることができました。

もちろん未だ全体を通して、この曲がどんな要素が含まれているかを感じてみようという段階です。

その後の練習はかなり詳しい部分練習をするようになりました。

コロラトゥーアの練習の仕方や、息の身体への取り込み方についても、レクチャーがありました。

私をはじめ直接先生に教えていただいている者は、それがいかに難しいことか、一回聞いてすぐに形になっていくことではないことはわかっているのですが、私などよりもっと若い方で、もっと勘の良い方は、理解できるかもしれません。

全体の雰囲気が盛り上がっていくのは良いことだとは思っていますが。

 

先日練習の時に、大先生から来年の秋の演奏曲の《エリア》の楽譜を購入しておいてほしいとのお話がありました。

 

今年の11月の演奏曲は《天地創造》です。

来年の春はまた3回めの《マタイ受難曲》の演奏です。

つまりその次の来年の秋の演奏が9月ということで、その時の演奏曲が《エリア》なのです。

 

《エリア》を歌ってくださるソロのバリトンの方が夏の終わりにオペラ出演のために日本に帰って来られるのでその後に、合わせて《エリア》を歌ってくださることになったようです。

その方は今ドイツの歌劇場で歌っていらっしゃるのです。

9月の第2週からもうシーズンが始まってしまうので、歌劇場との契約があるので《エリア》を日本で歌うためには、その9月の第1週の時にしかないそうなのです。

 

来年の秋のことなので一年以上後のことなのですが、来年の《マタイ受難曲》が終わった後の期

 

間だけで、9月に《エリア》を演奏するには練習の期間が短いので、今は1年以上前の期間だけれども、この夏から秋にかけての時間に《エリア》と《天地創造》を並行して練習していくというお話なのです。

 

今もうメンデルスゾーンの《エリア》の練習には参加するということになるわけですから、来年秋の演奏までは少なくとも続けるということにはなりそうです。

気持ちとしては、新しい世界を感じさせていただける合唱練習には参加していきたいのですが、荻窪になると、今よりも、行き帰りに時間がかかり、夜もっと遅くなるわけですので、ちょっと体力面に自信がありません。電車に乗るために新宿駅を走るようにして乗り換えておりましたし、電車が運転見合わせや、遅延状態の時もありました。

今、勤めがないのでその体力面のマイナスをなんとか次の日で解消できるようにしておりますが……

 

お話をきいてすぐに楽譜の発注をかけて、楽譜は手に入りました。(お店には在庫はなかったのです)

 

以前、一度聴いただけのメンデルスゾーンの《エリア》がどんな感じなのかを、昨日もう一度聴いてみたいと思いました。

(その時の演奏で心に残っているのはボーイソプラノのお子様が、パイプオルガンの横のスペース、私の座席から遥か遠くの位置で立派に歌われたことです)

 

Youtube にプロムシュテットが指揮をした演奏がありました。

一回で全曲聴く時間がありませんでしたので、途中までですが、最初の方を聴いてみたのです。

あたりまえのことですが、バッハ、ヘンデル、ハイドン ときてメンデルスゾーンは音の響きがちょっと変わっておりました。

ある部分ではこんな合唱の響きがオペラの中に出てきたように思うな……と感じるところもありました。

 

4月の《マタイ受難曲》の演奏の時に、大先生や、ルネ・パーぺさんの演奏を聴いていて、お2人の土台にそういった基本になる曲がしっかりとみえるような気がしたわけです。

 

来年の9月に《エリア》の演奏に参加される日本人のバリトンの方も、今回の演奏に参加されることによって、今後大きく花開く土台を得る経験のように思います。

そういったことが土台にあって、色々なオペラや、歌曲を歌っていくのと何か深さが違ってくるように思えるのですが……