開始時間は13:00〜  だったのですが、少し大きなリハーサル室でした。

朝から借りているので、早く来て練習したい方はどうぞというお話でした。

私は、歌も連弾もどちらも合わせることが必要なので、相手と一回は合わせておきたかったので、個人の方がたくさん来られる前に合わせておこうということになっていました。

10:30頃に伺って、連弾を合わせて、その後11:00に伴奏の方に来ていただいて一回合わせておこうということになっていました。その後昼食を食べに行って帰ってこようという予定になっておりました。

皆さんソロの方はギリギリまで家で練習してこられるのか、出足が遅く結局事前に練習される方はあまりいらっしゃらなかったのです。

それに、この天候のせいか体調不良の方が多く、幹事の方と昨年の幹事の私たち、私たちの年齢よりも上の幹事のグループといった方たちは来ていましたが、来年度幹事になる世代の方が1人も出席なさっていなかったのです。

お若い世代の方はやはりお忙しいのだと思います。

こういった機会を一つ一つ大事に積み重ねていくことの大事さを私は近頃特に感じているように思います。

自分が自由に使える時間が無限にあるわけではないということが実感できるようになってから、今、目の前にある時間を大切にしていく他ないということに気がついたからでしょうか。

まあ、時間に限りがあるのですから、何を自分の中で大切にするかということは、その時の状況で判断していくしかないのです。

 

今回、演奏時間をとって、タイムスケジュールを作ることも合わせて行いましたし、演奏の後はプログラムとして配られる、研究の小冊子の読み合わせも行いました。

 

研究グループに属していらっしゃる方は、それぞれのテーマで研究した内容を書いていらっしゃいますし、グループに属していないものも自分の演奏する曲の説明ならびに、今回60回記念のコンサートに何故この曲を選んだかということを文章にしましたので。

読み合わせ的なものをいたしました。

 

語られている内容はそれぞれでかなり違いますが、だいたいこの会の主催者であった先生との思い出が多かったように思います。

中に、お連れ合い様が3年前にお亡くなりになった方が書いていらっしゃったことが心に残りました。本当はお葬式にピアノを弾いて送ってくださるように言われていたのだけれども、その時は家で療養なさっていたので、練習することができずにピアノ演奏で送ることができなかったそうです。

今回の演奏を天国にいるお連れ合いの方に捧げたいと書いていらっしゃいました。

曲目はベートーヴェンのピアノソナタ〈告別〉です。

皆様それぞれの思いを抱いて演奏されることがよく分かりました。

後1ヶ月半で本番ですが、これからもっと磨きをかけていくのだという思いがひしひしと伝わってまいりました。

 

それぞれの演奏に対する思いは違いますが、演奏会を継続していく意味のようなものを昔より強く感じるようになったことは確かです。

きっと私は、これからもピアノ演奏にまで手を広げることはできませんが、歌の参加で認めていただける限り、出演を継続させていただきたいと考えております。

こちらのテーマがあるおかげで、シェーンベルクや、コルンゴルト、パーセルや、バッハ、ハイドンと普通あまり取り組むことはないと思う作曲家の歌を歌うことができたのですから。

 

今回も皆さまハイドンの歌曲を興味を持って聴いていただけたように思いました。

クルタークのバッハのカンタータをアレンジした連弾曲も、短いですが興味を持って聴いていただけたようで良かったと思いました。

 

後は演奏の質をどれだけあげていくことができるかです。