と言うコンサートのVol.1 とのことでした。

森谷真理さんのリサイタルでした。

ピアノは山田武彦さん。

このコンサートのテーマは  Le Symbolisme  〜フランス象徴主義〜

とのこと。

フランス語が一番不得意で、自分でもあまり経験がない私にはちょっと重すぎるかな……と思ったのですが、なんの知識も何の経験もなく聴いてみたらどうであろうか と思ったので、こちらのコンサートへ出かけてみました。

やはり、今の私には少々手強い、内容でございました。

フランス歌曲でも、何曲か取り組んだ曲はありますが、ぞれはいずれもかなり有名な曲ばかりで、深くフランス歌曲に取り組んだことはありません。

どちらかといえば苦手なものです。

 

今回は

ドビュッシー  :   ボードレールの5つの詩

ドビュッシー  :   前奏曲集第1巻より  第4曲   〈音と香りは夕暮れの大気に漂う〉

フォーレ         :   優しき歌

ラヴェル         :   古風なメヌエット

ラヴェル         :    ステファーヌ・マラルメの3つの歌

 

 

といった具合で、聴いたことがない曲のパレードで、残念ながら私の理解度、感性では捉えきれませんでした。

言葉もわかりませんし、取り掛かりのようなものも感じることができませんでした。

フランス語独特のニュアンスや、曲の流れのようなものも私の中を素通りしていくような感じでした。

 

私の感性も、一昨日はオペラからの帰ったのがもう日付が変わろうとする時でしたし、昨日はリハビリ、その後歌の伴奏合わせ、それからこのリサイタルという形で、かなりくたびれていたようにも思います。

あまりくたびれていると、普通感じるものも自分の中に入ってこないのです。

 

このリサイタルは、王子ホールとタイアップして、普通コンサートの曲目として取り上げない曲目を取り上げるという、意欲的なコンサートのシリーズの1回目だったようです。

満席のお客様はそれを理解していらっしゃる方々なのでしょう。

 

最後に、来年もやはりこの時期に(6月ごろに…)メシアンを取り上げたいとおっしゃっていらっしゃいましたが、その告知を聞いたお客様が、ため息のような静かな歓声に近いような「うおっ」という声をあげていらっしゃいました。

こういった選曲がお好みのお客様が多くいらっしゃったように思います。会場を出るときにお客様はどんな感想を言っていらっしゃるのか興味があったのですが、今回は、お召になっていたドレスについてのお話しか聞こえて来ず、残念に思いました。

 

やっぱり気楽に感想をお話できない曲目だったのだと思います。

休憩なしのこの張り詰めたような空気はちょっと独特でした。

 

自分がコンサート前にハイドンの曲の合わせをして、細かいところまでどういう風に歌っていくかかなりピアノの方と、最初の頃よりは具体的に表現できるようになってきたかな……と思っていたので、自分の感性が及ばなかったコンサートはちょっと残念に思いました。

自分の中に蓄積されているものにしか反応できない自分を発見いたしました。

 

本日はお弟子先生のレッスンに出かけます。

今ある自分の感性を磨くしかありませんね。