都立大学の駅から、パーシモンホールまで坂を登ります。
登りきって。建物の向こう側にバス道路があるのですが、その道沿いに和菓子屋さんがあります。
車で渋谷のNHKホールへ行く時とか、初台へ行く時にこのパーシモンホールの脇の道を通っていくのです。
そしていつもこの和菓子屋さんの前を通っていくのです。道が細いので駐車できないので (この道はバスも通るので) 気にはなっていたのですが、今までこのお店でお菓子を買ったことがなかったのです。
先日お弟子先生とのお話の中で、この和菓子屋さんのことが出てきました。
土曜日、パーシモンホールに行った時、電車に遅れがなく普通に到着することができましたので、初めてこのお店に行ってみました。
「豆大福」のノボリが立っていましたが4時を回っておりましたのでこの日の分のお菓子が少なくなっておりました。
もちろん豆大福はありません。残念!
いつも午前中には無くなってしまうようです。
今の時期の次の売れ筋は、柏餅だそうですが、柏餅は明日までもたないとのことなので、次の日まで食べられるものを伺いましたところ、白い普通の形のお饅頭である、「薯蕷饅頭」と、小さめの「どら焼き」ならば 明日でも食べられますとのこと。
うーん、このなんでもないような絵に描いたようなお饅頭にすることにしました。
この薯蕷まんじゅうの「薯蕷」という漢字の意味がわからなかったのですが、「薯蕷」とは「 山芋の別名 」とのことでした。
小麦粉や米粉のつなぎに山芋をすりおろしたものが使われるそうで、山芋を加えて蒸すと皮がふんわり膨らみ、口当たりもしっとりとして食べやすくなるとのこと。(実際食べてみてわかりました。………)
その他の材料も、小豆、砂糖のみで、そのシンプルさから菓子店の実力がよくわかる饅頭とのこと。
もう一つの漢字に「上用」というものを当てることがあるそうですが、冠婚葬祭の贈り物としてよく使われるからとのこと。これは、昔この種のお菓子は高貴な方しか召し上がれなかったこともあって「上用」の文字を当てたようです。
昔は甘いものが貴重だったので、貴族などの特権階級だけが食べられるという意味だったようです。
この白くて、中味があんだけのお饅頭なのですが、品の良い甘さ、口当たりの良さ、皮も薄めで素晴らしく美味しいのです。
普段結構こういうシンプルなものにあまりお目にかかっていないのだなあと再認識させてくれる味でした。
うーんこれは美味しい。
よく食レポで、大きな声で「美味しいですね」という風に紹介される食べ物がありますが、これはそっと無口になって味わいたい味です。見た目も普通の白いお饅頭なのでインスタ映えもしませんし……
しかしこれはとても美味しいものでした。
なんだか普通の和菓子の良さというものに久し振りにお目にかかったように思いました。
こういうものを発見すると。嬉しくなるから不思議です。
そうそう不思議といえば、土曜日に新横浜の駅、新しくできた新横浜線の駅がびっくりするような人数の若い方たちので溢れていました。
いやーこの線が出来てから、今までこんなに混んだのをみたことがありませんでした。
どうも、日産スタジアムでは、韓国のグループのイベントが。横浜アリーナではスポーツの大会が。ということで2つ重なっているとのことでした。
こんなに混む時もあるんだ。
今までこういう時にお目にかかったことがなかったので、認識を新たにしました。
こちらを利用する時は、イベントの有無も調べないととんでもないことになりそうですね。
しかし若い人たちのエネルギーってすごい。
改めて感じました。