IC コーダーが一杯になってしまったので、昔の録音で消せるものは消していきました。

今使っているものは、シューベルト、バッハ、ウエーベルンの歌曲を歌った門下のコンサートあたりから録音されておりました。

時が過ぎるのはあっという間で、どれを残し、どれを消して行こうかちょっと聴いてみたわけです。こうやって何年か前の自分の歌を聴いてみると、なるほど先日お弟子先生がめちゃくちゃ注意の嵐になったのは、こういうことを言いたかったのね とわかるような気がいたしました。

 

これを歌っていた時よりも今の方がわかることが多くなったからだと思うのですが。

こういうことを直さなくてはいけないのだ……と納得できるのですが、まあすぐに治るものではありません。

このまま歌い続けるからには、少しでもこうありたいという姿に近づいていきたいのですが、もうなんだか、こういうジレンマにいつまで耐えられるのかな などと思うようになってきているのです。

 

先日お弟子先生は、「そういう発声で歌っている人も多いけれども、遠くにまで届かない声で歌っても仕方がないでしょう。(これは大きな声ということではないのです)  喉を締めずに息に乗せて美しく遠くまで響く声で歌えるようになりたいでしょう?」とのこと。

 

もう本当に「何故このままでは駄目なの?」とも思うのですが、こうやってちょっと前の演奏を聴いてみると「なるほどね……」とは思うのです。

 

「こうやって歌っていたわけか」これでは、これほど注意されるのも仕方がないか。

 

したがってそれがわかるということは、少なくともその時よりは少しいろんなことがわかるようにになっているのだと思うのです。そう思うことにいたします。

 

昨日は朝からいろんな問い合わせメールが来ました。

「連弾」の練習日として予定していた場所と時間が都合で駄目になっていたのですが、それを連弾の相手にお知らせをすることを失念していて、「どうなったのか?」という問い合わせメールが最初でした。

良かったです。訊いていただいて。

その他、本日の大先生レッスンのことについても。

夜には、レッスンの時に急遽伴奏を弾いていただくことになった方から様々なお尋ねがありました。

これは電話でしたが。今までコンサートなどでご一緒する方と大先生レッスンに行って弾かれたことはあるのですが、練習伴奏ということには慣れていらっしゃらないので、ご心配していらっしゃるようでした。

できればレッスンに伺う時に一緒の電車で行くことができないかとのお願いもありました。

行く道々でできればお訊きしたこともあるので、とのこと。

結局、東京駅経由で行くことにして、私が途中駅でその方とご一緒の電車に乗ることになりました。本当にしっかりと伴奏したいと考えられているようでした。

歌っている本人は、少しづつでも進歩していると感じているのですが、客観的に聴けばあまり変わりはないように思います。

本日のレッスンは一生懸命に伴奏していただくのですから、少しでも大先生に認めていただけるレッスンになると良いなあと思います。今月もいろいろ紆余曲折ありましたから。

大先生の耳に違和感なく届く歌でありますように………