先日のあの特別な《マタイ受難曲》が一昨日配信されたようでした。

《天地創造》の練習時に動画配信されたよと教えてくださったのですが、一昨日も帰り着くのが遅くなりましたし、昨日はお昼に伴奏の方と合わせるために、公共の施設の音楽室を借りておりましたので、すぐには聴くことができませんでした。

 

今度のピアノ研究会のコンサートはハイドンだけですが、7月の最初のコンサートは2年前にコンサートで歌ったパーセルの曲を一曲加えましたので、こちらも6月に行くピアノの伴奏のレッスンで教えていただくことにしました。

 

先日の研究会で、演奏を聴き合う会と原稿の読み合わせが6月2日とのことが確認されました。

今回は結構歌っていて違和感があるところを、伴奏の方に申し上げました。

言葉で申し上げ、そのあと実際にはどう言うことなのかを演奏してみてわかっていただけるように努力しました。

強弱を変える時にピアノだけで演奏している時のくせなのだと思うのですが、どうも速さが変わってしまうのです。きちんとした速さがキープされてこそハイドンらしいように思うのです。

 

そんな合わせを終えて、連休で混み合う街を横目に見て帰りました。

この連休中、不思議なほどコンサートの予定など出かける予定は入れていません。

(本日は近くのホールで行われるヴァイオリンのコンサートに参りますが…………)

少々4月が慌しかったので、精神的にも、肉体的にも少し休息をもとめているのかもしれません。

そんな時、先週の金曜日からちょうど1週間で、《マタイ受難曲》がYouTubeにアップされました。まだまだあの時の熱量が蘇ってきます。

やっぱり特別な時だったのですね。改めて思います。

コーラスもオーケストラもソリストも自分の持っている力をその演奏に注ぎ込もうとしていることがわかります。

それはそれは幸せな時だったのですね。

良く見ると大先生もその幸せを感じて、噛み締めていることがわかります。

1回目の《マタイ受難曲》の時はこの長い曲を今までの経験ゼロという状態から、よくこうやって演奏することができるまでになったなあと思ったのでした。最終曲になった時にそういった気持ちが溢れてきました。演奏し終えたという気持ちが嬉しかったです。何しろもうある程度歌えるようになるまでが辛かったので………

今回はその経験を踏まえてちょっと余裕が出てきたわけですが、なかなか暗譜にまで進まずにいました。

そんな合唱の演奏を今度は落ち着いて良く聴くことができました。こういう風に聴こえているのだとあらためて感じました。

大先生のお話では、ドイツ大使館の関係のお客様がいらして、「こんな《マタイ受難曲》の演奏は聴いたことがないので、できれば自分も合唱団に参加したい」とのメールが来ていたとのこと。関係者の奥様のようでしたが。

ドイツ文化を広めているということで、大先生の演奏を高く評価なさっていたとのこと。改めて演奏を聴いてみると、もちろん全て完璧とは言えませんが、熱気が溢れる演奏であることが伝わってきました。もちろんパーぺさんの歌も聴くことができます。

タイトルに「ルネ・パーぺ友情出演」の文字が。パーぺさんはまた来るとおっしゃっていたそうですが。(どうも大先生が日本に住んでいることをご存知なかったようなのです)

大先生曰く、「レニーと一緒に歌ったのは3回しかないんだよ。でもね魂がお互いを尊敬しあっているんだよ。才能が才能を認め合っているんだよ」とのこと。

なるほど魂か………