先日道に迷ってしまって大幅に遅刻してしまいましたので、今回はかなり早めに家を出ました。

細くて入り組んで分かりにくい道は、変わりありませんが、先日周辺を車で走り回りましたので、今回は最短コースを辿ることができました。

おかげさまで、1番に着くことができました。駐車場に車をどう入れるか考えて奥の1番端に駐車しました。出演者だけでなくお客様もいらっしゃいますのでその分を開けておきたいと思いましたので……

その駐車場に桜の木がありまして、ハラハラと花びらが散っておりました。

もう桜の季節も終わりです。この春の桜の季節にコンサートを持つことができて良かったです。

会場には早めに到着しましたが、それはそれなりにやる仕事があります。

場所はお寺の敷地の中の観音堂で、本来はきっといろいろな法要などをとりおこなう場所なのだと思いますが、その会場に入れていただきましたら、もう椅子が、40脚弱並んでおりました。

会場の設定をご住職と家族の方がしておいてくださったようなのです。

会場の照明などはステージではありませんので、ピアノの楽譜が見えて、歌うところが明るくなる工夫をしてみました。

ステージになるところは正面の観音様の前のスペースですので、一応、その前の扉を閉じて普通の大きな部屋になるように設定されておりました。

 

観音堂の地下に小さいですけれども部屋があって、そちらで着替えができるようでした。

廊下で着替えなくてはならないかな、と思っていたので一応控え室のような部屋があって良かったです。

 

まずは、2部のコーラスの練習をして、モノ・オペラブッファの練習をしました。

やはり、打ち合わせてから少し時が経ちましたので、再度、確認をしながら練習をしました。

オペラの方は自分の責任分野がはっきりしておりますので、通し練習をしてから、出入りのタイミングや、全体のお終わり方などを確認しました。

通しの練習が一応終わりましたのが開場の45分前ぐらいでしたでしょうか。

食事をして、お化粧や着替えをしたりをしたりしましたら、もうお客様がいらっしゃって賑やかな話し声が聴こえておりましたが、一度始まりましたら、本当に熱心に聴いていただけました。

歌いながらお顔を拝見すると皆さんこちらをしっかりと見て、本当に熱心に聴いていただいているのがよく分かりました。

第2部の「春の歌特集」でも、3曲ほどお客様のみなさんと一緒に歌う曲目を設けましたが、熱心に大きな声で歌っていただけました。いつもはひと月に一度、皆さんで歌う会を設定されているようなのでそうやって歌うことに慣れていらっしゃるのですね。

 

〈埴生の宿〉〈遠くへ行きたい〉と続いたところで涙ぐんでいらっしゃった方がいたとのこと。

その方の心の琴線に触れる曲目であったのかもしれません。

そうやって真剣に聴いて頂けると、本当に演奏者も感動致します。

 

一昨日に慌てて用意したドレスでしたが、一応私のドレスの写真も送っておいたので、その春色ドレスの提案をなさった方が、当初の花柄ドレスではなく、色の印象がどちらがよいかと考えて、ピンク系の花柄のドレスと、ブルー地に花柄のドレスを持っていらっしゃって、皆さんに見てもらって最終的に決めました。

一応自分のドレスを写真で送っておいて正解でした。

結局その方と私が右と左の端に立ち、他の方のドレスとの色映りが良いように整えることができました。

何事も無駄ということはないのですね。

直前のドレス選びに慌てましたが、2部に着替えて出ましたら、皆さま喜んでくださいました。

やはり手間ひまかけて準備をすればするほど、お客様は喜んでくださるようです。

 

どうも演奏している最中に雨が少し降ったようで、車のフロント部分や屋根に桜の花びらがついっておりました。「少し走れば飛んでしまうかな」と思っていたのですが、花びらが付いたまま

になってしまい、花びら仕様の車になっておりました。

 

なぜだか不思議に新鮮な驚きに満ちたコンサートでした。

聴いた喜びをこうやってストレートに表して頂けるからでしょうか。

とても幸せな気持ちになるコンサートでした。