昨日の家を出るときは、ちょっとした覚悟がいりました。
まず雨の振り方がすごく、まだ雨の時は気温が高めでした。どんな出で立ちで出かけたら良いかを一昨夜から考えておりました。
綿の薄手トレーナーの上に、旅行の特に役立つ袋に入れてしまえるレインコート、その上に、リュックを背負って行きますので、濡れないように荷物が覆える短めのポンチョ。
先日の雨の日にリュックが濡れて、中に入っていた楽譜がファスナーのところから入った水で、少し傷んでしまったのです。
先日の大先生レッスンの前に、修繕したばかりです。
このことから、この吹き降りの天気にはリュックを覆うポンチョは必需品だと思いました。
おまけに今回はお弟子先生のご都合で、早い時間からのレッスンで、最も風雨が強い時間帯になっていました。出かける寸前まで検索して確かめましたが、一応電車は止まっておりませんでしたので、出かけることにしました。
一度台風の時に、だんだん風雨が激しくなってしまい、予定を一度キャンセルしていただいたことがあるのですが、私の予定されていたお昼の時間が過ぎて、嵐が収まり、その後の順番の方は無事いらっしゃれたようです。
結局お弟子先生の予定がいっぱいで、その日の夜の最後のレッスンに行くことになりましたが。
まずは検索した時間の電車に乗ることはできました。家はいつもより早めに出たのですが、道路も混んでいて、早めに家を出たのですが、その早く出た分遅くなりましたが、検索通りの電車に乗ることができました。
結局、電車も通ってはいたのですが。少しずつ遅れておりました。
したがって先生のお宅についたのはもうギリギリの時間でした。
川沿いの道を歩いていくのですが、この時の風の強さは半端ではなく川の水量はものすごく、風はかなりのもので傘が飛ばされそうでした。
もう今回は少しも声を出していくこともできませんでした。
やはり朝のレッスンはきついのですが、そういう場合にはどうやったら良いかということも経験しておかなければ、そういう条件で歌わなければならないこともいくらでもやってくるのですから。
マスターコースの時のレッスンも午前中の朝の時間帯から始まりましたし、大先生のレッスンの1番の時間帯はだいたい10時です。
今までで1番早く人前で歌わなければならなかった時は、勤め先の音楽鑑賞会で小さい編成ですが、オーケストラ鑑賞会をやった時でした。プログラムに一曲歌わせていただいたくものを入れていただいたのです。
様々な準備をしながら朝1番にリハーサルをしてから、本番はもちろん午前中でした。
こんな機会はもう二度とないのですから、チャンスは掴まねばなりません。
こうやって初めてオーケストラ伴奏で歌うことができたのですから。
朝のきつい時間であろうと、どんな条件でも歌うことができなければ、こういう機会をつかむことができなかったわけですから、普段からそういう時に自分をどう持っていけば良いかを経験しておく必要があるのです。
とまあ、こうやって自分をそういった機会に鍛えていくわけです。
どんな条件でどんなところでも歌うことができるように………
と前向きに考えて昨日のレッスンでした。
あの強い雨風の中、実はマーラーの歌曲を歌い始めた2ページ目で、そこのフレーズの歌い方をどう歌うかということで様々なやり方を試みることになりました。
私が今乗り越えねばならない壁は目の前に見えております。
先日その中の一つを掴めたのではないかと思ったのですが、どうしてもうまくいかないところがあるように感じていました。
大先生のレッスンの時には比較的うまくいったところがあって、大先生から様々な歌い方の工夫をいただくことができました。
しかし、どうもうまくいかないところがあったように思いましたので、お弟子先生に質問させていただきました。
せっかくこんな悪天候の中に出かけてきたのですから………
それだけの成果はあったように思いました。