昨日は、《マタイ受難曲》の3月最初の練習でした。

先週、4月の《マタイ受難曲》のチケットが配られたばかりなのですが、今回は、もう今年の10月のハイドンの《天地創造》の練習予定表が配られました。

1年に2回の発表をするということは、毎月隙間がないということなのです。

今度の4月の本番が終わりましたら、すぐに秋を目指して練習が開始されるわけです。

《マタイ受難曲》は今回2回目なので、このメロディーが流れた後にこういう出だしで、それぞれの声部が重なっていくのだということがわかるようにはなってきましたが、《天地創造》は、《メサイア》のように知られたメロディーが出てくるわけでもないので、少々不安です。

終わったらすぐ、というか終わる前に練習を始めなければきっとまた大変なことになります。

《メサイア》に移った時も少し早めに、練習用CDを使って練習を始めていたのですが、それでも結構きつかったです。

《メサイア》はベーレンライター版を使うとのことでしたので、この版の楽譜を購入しました。

別の版の楽譜を後2種類持っているのですが、ベーレンライター版ではなかったので、買い直したのですが、この楽譜には巻末に、付録にようなものがついていて、かなりの重さでした。

長い時間、楽譜を持って立っていることはかなりきついことなのです。

少しの重さの違いも、結構大変なことなのです。

《マタイ受難曲》は、ペータース版か、ベーレンライター版かどちらかということでしたので、少しでも重さが軽い、ペータース版にしました。実は、不便があったら困ると思いましたので、ベーレンライター版も購入したのですが、もう3時間以上持って歌うのですから、少しでも軽い方に心惹かれます。

2回目の今回もペータース版を使っています。

書き込みもたくさん入っておりますし、断然こちらの方が見やすいのです。

《メサイア》はベーレンライター版でしたので、《天地創造》はどちらの版かはたまた、全然別の版かお尋ねしましたら、ペータース版とのことでした。

というわけで、楽譜も早めに求め、練習用CDも購入いたしました。

今までで一回どんなものか最初の方だけ聴いてみたのですが、かなり趣が違うなといった印象でした。

何しろ色々なことに追われて、なかなか練習まで手が回らないまま、もう次の練習予定が出てしまいました。

 

やはり《マタイ受難曲》や《メサイア》と比べて、《天地創造》の知名度は少し低いと思われますので、合唱の方々が集まるのかということも心配です。

今回の《マタイ受難曲》から参加された、大先生の同門の方も、《天地創造》まではきついなあとおっしゃっていました。「一年中合唱をやっていたら、離婚されちゃうわ」とのこと。

同門の方で合唱に参加されている方は、本当にそれぞれ大変さを引きずって練習に参加されているのです。

 

今まで経験がなかったこういった合唱曲に、しかも、バッハ、ヘンデル、ハイドンの曲に取り組むことは、なかなか素敵なことなのですが、息つく暇もなくこなしていくことが、ちょっと体力的に大丈夫かなと思うのです。

今まじめに合唱練習に参加している同門の方々は結構年齢的にも近い方が多いので、これがいつまでるづけられるのかしらね……という言葉が知らず知らずに出てまいります。

 

まあ、今なんとか新しい経験を積ませていただいているのですから、たしかに勉強にはなっていると思います。

「バロックの時代はこういう音型はこういう風に歌うことが多いのだよ」と今回の練習でもさりげなくおっしゃっていらっしゃいました。

「エヴァンゲリストがこの長い音を、徐々に明るく歌っていくから、皆さんは良く聴いていてね」というお話もありました。「イエスが死んで、その魂がここで徐々に天国へ上って行くので、響きが明るくなっていくことで、それを表しているのですから」とのこと。

その難しい歌唱法の技術をエヴァンゲリストは今取り組んでいるのだとのこと。

「きっと聴く人のほとんどはそんなことには気がつかないと思うけど、皆さんはしっかり聴いてあげてね」とのこと………

こういうことも参加して初めて知ることができるのですね。

前向きに、前向きに……