2重唱曲集は、よく女声合唱の形でも歌われますが、簡単で美しいメロディーのようでいて、合唱曲で聴いても無条件で美しい合唱として聴くことができる演奏を、なかなか聴くことができません。

シンプルな美しいメロディーなのですが、これがなかなか難しいのです。

何気なく歌っているようですが、「少しのズレも許されない音程感で歌わないとハーモニーしないわよ」とのことで、昨日のお弟子先生レッスンで2重唱を聴いていただいた時に、はっきり言ってぎゅうぎゅうに絞られてしまいました。気分が落ち込んでしまいました。

結構練習に時間をかけたのですが、「そこが微妙に低いのよ」とか「子音のつけ方が2人ともちゃんとできてないわよ」というご指摘はかなり疲れてしまうものでした。

私は、第2パートで、低中音域の部分をウロウロするメロディーな訳で、はっきりいってじっと我慢の音域です。最初に2重唱のレッスンを受けた時の何年か前よりは、そちらの音域を合唱でも歌っておりますので、慣れた感じはあるのですが、やはりちょっと辛い部分があります。

まあ、その時も、練習がものすごく大変で「もう2度と2重唱などしないぞ」と思ったのですが、ちょっと事情があって今回メンデルスゾーンの2重唱曲を2曲歌うことになってしまいました。

決して私がこういった合わせ物が得意なわけではありません。

どちらかといえば苦手だと思います。

まあ何事も修行だとは思いますが、前回歌ったときに気をつけたことを思い出して、練習して行ったのですが、頭から全部否定されてしまうと本当にもう嫌になって、やりたくない心境になります。

「発声が同じ部分で響く声でないと、きちんとハーモニーしないのよ」と言われました。

「あなたが1人で歌ってごらんなさい」と言われ、「1人で歌うときは、まあまあ良いけれども、2人合わさるとダメね」とガッツンと怒られるわけです。

中低音で頭声発声ってそれはそれはきつうございます。

「お弟子先生が高音部を歌うから、それに合わせて歌って響き合うように歌ってごらんなさい」とのことで、何回も歌うことになりましたが、それだけいうのなら、一度お弟子先生が低音部を歌って響く声で歌ってみてほしいと思いました。

挙げ句の果てに、こともなげに「こんな演奏では人前では歌えないわよね」とおっしゃるのです。

もう微妙に言葉の発音の時の仕方などで「低めよね 」との段階ですので、個人の練習ではもうチェックできないように思います。

私の音程の感覚が悪いのだろうな と気分が落ち込むと、もっと悪くなってしまうのです。

低い、低いと言われると音が下がらないように、どうしてもその音程を保とうとするので、肩、首、喉の部分が固くなってしまい、息の量も少なく抑えてコントロールしようとするので、考えているのと反対に「喉が詰まっているわよ」という症状になってしまうのです。

それで挙げ句の果てに、体が固まっしまって使えないので、もっとお音程が下がってしまうのです。

そんな繰り返しがもう嫌で嫌で、すっかりやる気などはなくなってしまうのです。

 

「ああ、1回目の時と何も変わっていない」全然進歩がないということなのかなと思うのです。

「もっと集中的に練習しないとダメよね」とのことで、来週個人レッスン1時間の後、2重唱の練習を2時間取ることになりました。それにもう1回、つまり来週に2回集中して練習をすることになりそうです。

もう私は気分的には最悪で、きっとお弟子先生が要求する段階では歌えないだろうなとがっかりしました。

「なんとか特訓をやればできそうね」とおっしゃるのですが………

とても今回の様子では、私の音程が悪いと言われているのですが、以前よりかなり慎重に音とりをしていったと思うのですが。

歌詞の子音などにも気をつけて歌っていったのですが、これだけボコボコに言われてしまうと、ほとほと嫌になって、合わせ物の「喜び」などというものは1つもありません。

気持ち的に、もう無理かな……

すみません。本日は愚痴でした。