昨日はいろいろあって、長いようでいて短い1日でした。

出演者も多く、長時間のコンサートでした。

一言で言えばかなり疲れました。

北海道から鹿児島まで他はいろいろな地方で教えていただいているお弟子さんがこちらに集まって、歌ったコンサートという形でしたので、例年の人数よりもかなり多くの方が参加することになったコンサートでした。

開場時間前に会場リハーサルが終わるように、予定が組んでありましたが、本当にギリギリで、14:00の開場の時間までほんの数分しかありませんでした。

昨日が大先生の門下生のコンサートでした。

この前の《メサイア》や、《マタイ受難曲》でソロをなさった方々も多数出演されましたので、合唱団でお目にかかっている方も聴きに来てくださっていました。

 

特に私は一昨年の11月の会の時はコロナ開けの日を迎えたばっかりでしたので、楽屋にも練習室にも、最後の記念撮影にも参加しておらず、自分のリハーサルと本番以外はステージの階にも行きませんでした。舞台用の支度も家で済ませて、車で行きました。

声出しも駐車場の車の中でいたしました。

そういった事情でしたので、そのあたりから参加された出演者を知りませんでしたし、今年から出演なさった方も多かったので、今回はかなり存じ上げない方が多くいらっしゃって、ちょっと戸惑いました。

「この方はどなたなのだろう?」と思う方が多くいらっしゃったのです。

 

そんなこともあったからでしょうか、疲労度はいつものコンサートよりかなり大きかったように思います。

 

また先日書きましたように、出演順が若手のバリバリでこれから売り出していく方たちのど真ん中に入れられたプレッシャーが大きかったように思います。どう考えても今が旬の若手の方々の中で歌うのはきついことです。

実は大先生から、「今日は大変だったね」というお言葉をいただきました。

誰が聴いても若手のナンバー1の方の後に歌ったことに関しての労いのおことばだったのだと思います。

まあどうあがいても、今自分が持てるものしか出せないわけですから。

そういった点では、まあ無理をせずに自分の持てるあらゆる力を総動員することができたように思います。(とは言っても、リハーサル、本番ともにうまくいかずにこれが自分の課題だなと思うことも発見いたしましたが………)

 

まあそんなかなりのプレッシャーの中でなんとか自分に打ち克つことはできたでしょうか。

今持っている曲を始めた時からかなりの日数も経ち、ずーっと頭の中に引っかかり続けた曲でした。

グアスタヴィーノの〈バラと柳〉、レスピーギの〈昔の歌に寄せて〉です。

〈バラと柳〉は3月の 「花鳥風月 」をテーマにしたコンサートでも歌いますが、一応ここでひと区切りです。

 

さて、今月の大先生レッスンの時にハイドンの〈 6つのカンツォネッタ〉 の中から選んだ2曲を今度レッスンしていただきたいということをお話ししておきました。

実は、ハイドンがイギリスの詩人が書いた詩に曲をつけたもので、歌詞が英語なので、大先生は「ドイツ語の歌詞の曲もあるよね」とおっしゃっていました。

つまりドイツ語の曲を今度は勉強させたいと思っていらっしゃるのだと思います。

夏のピアノ研究会のテーマが「古典派」ですので、一応ハイドンの曲は歌ってみたいと思うのです。なかなか普通の時は扱わないと思いますので、こういう機会に勉強しておきたいのです。

しかも今年は自分の持ち時間の半分は連弾を弾きますので、どちらのカンツォネッタにしろ一曲しか歌うことができません。

どちらかといえば、ドラマティックな要素のある曲の方を歌いたいのですが……

もう本日から、頭を切り替えて今回見つかった自分の課題を克服すべく取り組んでいきたいと思っています。

 

何はともあれ、波乱の1日は終わりました。

なんとか、乗り越えることができたように思いますが、どうでしょう?

このような巡り合わせで歌う機会はもうないのではないかと思いますが、かなりのプレッシャーを乗り越える機会をいただけて、今は良かったと思っています。