雪になるかもしれないと言われていた日曜日でした。

良かった。雨でとどまっていました。

朝の天候を見て、車で初台まで行くことができました。

「新国立劇場で学ぶ西洋音楽史」第4回目 

ロマン派② ヴェルディ 、ウェーバー 、ワーグナー

2024年 1月21日(日) 10時30分〜

新国立劇場  オペラパレス ホワイエ

司会  構成  ピアノ     青島広志

歌手     板波利加        澤田浩一

 

実はせっかく初台まで行くのですから、この講座の後に「新国立劇場の中劇場でやっている歌舞伎を見てこようか」 ということになっていたのです。

今まで歌舞伎をやっていた国立劇場が建て替え中ですので、こちらの新国立劇場に引っ越してきたわけです。

今まで、オペラやコンサートで、この中劇場に来ておりましたが、歌舞伎をどうやって上演するのだろうという興味がありました。しばらくはこういうことも何回かあると思いますが………

1月のお正月の公演でした。

 

上記の講座が、12時を少し回って終わりました。

歌舞伎座などとは違って観劇中や、休憩時に中で飲食できませんので、昼食を軽く食べて、13時からの中劇場での公演に参りました。(16時50分、終了予定)

 

【初春歌舞伎公演】

 

梶原平三誉石切       鶴ケ岡八幡社頭の場

 

芦屋道満大内鑑       葛の葉

 

勢獅子門出初台

 

舞台の間口が歌舞伎座よりは狭いので少々小さめの感じでしたが、あまり違和感はありませんでした。

こちらの劇場はすり鉢型で、階段状に斜めにひろがっている形の観客席です。

階段を上り下りすることななるので、ちょっと高齢の方には大変のようでしたが、舞台は隅々まで良く見ることができました。

 

午前中に1時間ではありましたが、ぎゅっと詰まった音楽史のお話を伺い、実演の歌も目の前で鑑賞させていただきました。

特に今回は、オペラ上演史、重大な位置を占める、ヴェルディとワーグナーを扱うわけですからどういう形になさるのかなと思っておりました。

まずはベートーヴェンの影響をあまり受けずに作曲したとされる、ウェーバーの曲の特徴お話から入りました。

①民俗的な内容を取り上げた。

②木管楽器を曲の中でたくさん取り上げた。

③物語性のある音楽を作った。

という説明の後に、彼の〈舞踏へのお誘い〉をピアノでその特徴的な部分を説明されながらピアノをお弾きになりました。

その後全員で歌う歌として《魔弾の射手》の中の〈狩人の合唱〉を合唱しました。

(みなさん、知っているメロディーなのですが、あまり積極的にはお歌いにならないのですけれど………)

 

この辺りの曲になってきますと、皆さんで気楽に歌うことができる歌というものがなくなってくるのですね。歌もかなり難しくなってきますから………

 

その後すぐに歌舞伎の世界に入っていったのですが、あまり抵抗感もなくすんなりと歌舞伎の物語性に馴染んでいるのですから、不思議なものです。

 

会場には、尾上眞秀さんのお母様である寺島しのぶさんもいらっしゃいました。

私は気がつかなかったのですが、着物の後ろに付いている紋が花の刺繍紋だったので、あらお着物の色は抑え気味ですが、なかなか凝ったお着物の方だなあと思っていたのですが、前から来た方が、「あら寺島しのぶさんだわ」とおっしゃったのでその方を初めて認識したのです。

やはりその辺りが、歌舞伎座の新春歌舞伎と違っているかもしれません。

 

尾上菊之助さんのすっと美しい梶原平三景時。

早変わりの葛の葉姫の中村梅枝さん。

尾上菊五郎さんの鳶頭のお姿を拝見してなかなかこの一日を堪能した気持ちがいたしました。

 

雨模様の一日も初台を出る頃には、雨も止んでおりました。