青少年のための音楽会

横浜交響楽団  第727回定期演奏会

ミサ曲の午後

 

【プログラム】

 

1. 交響曲 第1番               モーツァルト

 

2 クレド・ミサ K.257    モーツァルト

 

3 聖ニコライ・ミサ        ハイドン

 

日時     2023年  10月29日(日)  14:00開演

会場      神奈川県立音楽堂

 

一昨日の《メサイア》を聴きにきてくださった方の所属していらっしゃるコーラスが歌われるので聴きに行きました。

嵐のような1週間が終わりましたが、自分が出演するコンサートの予定は、12月と1月にありますが、聴きにいくコンサートは次から次へと続きます。

 

モーツァルトとハイドンのミサ曲が演奏されましたが、この時代のミサ曲ですので、オーケストラの編成が少人数でした。

 

男声の数が多くて羨ましい限りです。半分近くの人数がいらっしゃるのがすごいと思いました。

この交響楽団はアマチュアのオーケストラです、

 

実は何十年も昔にこのオーケストラの定期演奏会を聴きに行ったことがあるのです。

聴きに来られるお客様はかなり少なかったです。

 

大学時代に、ヴェルディの《レクイエム》を今度演奏するから協力してほしいというお話が来て楽譜を購入し、何回か練習に行ったことはあるのです。

 

指揮者の方から、来年11月にヴェルディの《レクイエム》を歌うので是非参加してほしいというお話がありました。とても懐かしい思いはいたしましたが、今、とても余裕はありません。

 

昨日の演奏の話に戻ります。

そんな昔が嘘のように、会場いっぱいのお客様でした。

また、プレコンサートがあるというお話でしたので、早めに参りましたら会場時間前にかなりの人数が並びました。

以前別な会場の時にソリストの演奏を聴きたくて行ったコンサートの時も驚きましたが、市民オーケストラがこれだけ盛況であるということは嬉しいことです。

音楽に対する意識も向上しているということだと思います。

 

そんなに長い曲ではありませんが、モーツァルトの《クレド・ミサ》は一度も座ることなくお歌いになっていて、高齢の方もいらっしゃいましたので、「立っているのが大変だろうな」などと思いました。

やはり演奏を聴いて感じたことですが、「無難に演奏をまとめるということと、演奏としての特徴を持つということは別物なのだなあ」と当たり前のようですが、感じたわけです。

今回私たちの《メサイア》はオーケストラの練習にかなり時間がかかっていました。

《マタイ受難曲》の時よりも少ない時間でオーケストラの演奏をまとめるのが大変なことのようでした。オーケストラ合わせの時もオーケストラをまとめるのにかなり時間がかかっておりましたが、普通にテンポに合わせて演奏するのではなく、その演奏に個性を持たせるためにかなり時間を割いていらっしゃいました。

最初急にテンポが変わったり、極端に強弱を第三者が聴いてわかる段階に持っていくためにかなりな時間をかけておりました。

合唱は時間をかけて今まで練習をしてきたのだからとおっしゃって、オーケストラ合わせの時はあまり合唱は歌わせてもらえませんでした。

今回、最後のステージリハーサルの時にかなり感情を爆発させたように思ったのは、ある楽器がソロを演奏する部分でした。

音色は美しく、大きく逸脱する部分はなかったのですが、あまり指揮者を見ずに演奏していたようで、大先生はその方に「あなたは私を見ていない」とまず、一喝されたわけです。

無難な演奏を望んでいたわけではないのです。

なんだかそんなことが頭をかすめました。

今回、そんな指揮者とオーケストラとのやりとりを思い出しておりました。

アマチュアのオーケストラの場合、無難に演奏できることがまず第一歩なのだと思うのですが、さらなる高みを目指す気持ちを持って行ってほしいと思った次第です。

 

4人のソリストのお声なのですが、皆さまプロとしてご活躍のようなのですが、ちょっとお声が独特すぎて、もしもこのミサ曲を教会で歌ったら、そういった違和感が前面に出てくるだろうなと思いました。

合唱との相性も、ソリスト同士のアンサンブルもちょっと居心地の悪さがありました。

発声って各々の方が個々の発声をなさるとこういった曲の場合、かなり目立ってしまうのですね。

合唱曲にエネルギーをいただきつつ、そんなことを感じました。