♩♩♪  教えて、ブルーアイランド先生   ♩♪♩

これで繋がる作曲家の歴史。バロックから近代・現代までをたどる

第1回  2023 .  10 .8(日)  10時30分 開始   11時30分 終了予定

新国立劇場  オペラパレス  ホワイエ

バロック音楽から古典派まで

モンテヴェルディ、パーセル、ヘンデル

 

とのことでした。このお知らせのチラシをいただいたのは、この第一回目の申し込み締め切りの前の日でした。

確か《2人のフォスカリ》で新国立劇場へ行って、休み時間に会場を歩いていた時にチラシのホルダーにあったのだと思います。

夏のコンサートに「パーセル」の歌曲( 劇中音楽のようですが……)を歌ったばかりでしたので、パパッと目が止まったわけです。

パーセルの歌の原稿を書いた時に、少々調べたことなどが、「音楽の体系的なものの中でどういう風に位置付けられるのかな」という興味がありました。

まずは参加して見ること。

朝、時間が結構早いし、ちょっと遠いかな……今回、中学生以上の方を対象としてということなのでどういう形で「西洋音楽史」をお話になるのか興味がありました。

 

何しろ昨日までウンウン苦しんでいた身ですので、電車行くのはちょっときついので、昨日同行者として一緒に申し込んでいたお連れ合い様に車で行くようにお伺いを立てておきました。

良かったです。一緒にお申し込んでおいて。(このイヴェントも申し込んで抽選で当たり外れがあるのです)

申し込み期限までに申し込み、スマホに入館証が送られてこないとこの講座は受講できないのです。

 

今回の資料に、モンテヴェルディの Lasciatemi  morire (われを見捨てて)       スカルラッティの Gia il sole dal Gange (陽はのぼりぬ ガンジスより)    ヘンデルの Lascia ch’io pianga (泣かせたまえ)    Largo( ラルゴ)

の4曲の楽譜が入っておりました。

お話の中でお使いになるのかな?

しかし、最初に冗談のようにみなさんで歌っていただくのですから……と仰っていましたが、本当に歌えても歌えなくても、はいどうぞという風に上記の順番で歌いました。

声楽に少しでも触れたことのある方ならば、あのイタリア古典歌曲集に載っている曲ばかりですけれど。

まず幕あきが、テノール歌手の小野勉さんが歌われる、カッチーニの 〈アマリリ うるわし〉でした。そこで「この曲を歌うときの特徴はどこにあるのでしょうか?」という質問をなさるのです。

同じ歌詞が続くところを、最初はフォルテで、2回目はピアノで と言って、その部分をもう一度歌ってみるわけです。

それにこの歌では、カッチーニはいまのようなピアノの右手の伴奏は無しで、左手の部分だけで右手は数字のみで、勝手に弾くようになっていたのだということを実際に音を出しながら説明なさいました。そうしたものが、今パリゾッティ版の楽譜となってピアノ伴奏付きになっているのだというご説明がありました

この後はどちらかといえば、イタリアで生まれたオペラの歴史について主に説明があったと思います。

各イタリアの都市で何がどう隆盛を極めたか。

フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィア、ナポリ  時代とともに変遷してきた歴史のお話が出てきました。知識としては今までにあったものですが、このように短時間で整理して語られると、そういえばこう流れがあったなあと、忘れていたことも思い出します。

 

そこで最後はヘンデルのラルゴを皆さんで歌って終わりという形でした。1つ、中心にオペラを据えて語られたのは良かったと思うのですが、実は、チラシの表題にあった 「パーセル」については一度も触れていただけなかったのは残念でした。

この短い時間で、実際に歌って体験し、オペラを語るには、イギリスのことまで触れる余裕がなかったのでしょう。ちょっぴり残念ですが………