1ヶ月に一回、オペラ講座に行っています。
第3週の土曜日は《アイーダ》でした。
このとても有名なオペラの新しい面を、どうアドバイスしてくださるのか、ちょっと楽しみでした。
実は私もこの講座を受講することが長くなってしまって、今の受講生の中で1番の古株になってしまいました。
そのような時間の経過の中で、やはり有名なオペラを取り上げられる回数が多くなってくると、2回、3回と同じ画面にもお目にかかることが多くなってきてしまいますので、自ずとその時その時で、感じることも違ってきます。
やはり 、自分の経験量の差というものが現われてくるので、私自身もその演目に最初にお目にかかった時と、何回目かになってくるとやはり受けるものが違ってきます。
映される演出が違ったものや、変わったもの、珍しいものがやはり、良いにしろ悪いにしろ心惹かれるものがあるわけです。
しかし、受講される方の中でその演目に初めて出会われる方は、あまり変わったものが最初に出てくるとびっくりされてしまうでしょうし、その接点は難しいものだと思います。
講師の先生もそんなことを意識されているのだと思います。割合オーソドックスなものと変わった演出のものを組み合わせて見せてくださるのですが、映像になっているものの種類が多い場合は、たくさんの中から抽出できるだと思いますが。
テーマになっているオペラによっては、あまり見せるべき映像の種類が多くない、これはどうしても見せたいと思うものの種類が少ない場合は、どうしても同じ画像が出てきます。
その映像でどうしても言いたいことというものは、決まったところがあるので、「そういえば前回聞いた説明と同じだなあ 」と感じることもあるのです。
拝見した映像もその時は気がつかなかったのですが、今よーく考えてみると、1回目にかなり衝撃を受けた映像だったように思います。
記憶というものは、はなはだ曖昧なもので、でもどこかにひっかるものを持っているとそこから記憶が展開されていくのです。ですから同じお話を2回聞いても良いわけなのですが………
それを聴きながらもう一度そのおはなしをしっかり頭に入れ直せば良いことなのですが、自分の聴く力と記憶力の低下に唖然とする思いです。
もっと傾向が違ったものも拝見したいのですが、あまり珍しいオペラばかりというわけにもいかないでしょうし……
この週末は
《メサイア》の練習にも励むことができました。
今までの練習用CDを使っての練習からちょと一歩進んでみました。
全曲の普通の音源を使って、ソロの部分も聴きながら、前半の部分を歌ってみました。
そうすると、音程がとれていると思っていたところもかなり要注意なのがわかります。
指揮が、サー・ゲオルグ・ショルティ
シカゴ交響楽団 シカゴ交響楽団合唱団
キリ・テ・カナワ(ソプラノ)
アンヌ・ゲヴァング(アルト)
キース・ルイス(テノール)
グヴィン・ハウエル(バス)
デイヴィッド・シュレイダー(チェンバロ)
アドルフ・ハーセット(独奏トランペット)
という音源です。1984年10月 シカゴ・オーケストラ・ホール での録音です。
ちょっと《メサイア》に浸ることができたように思います。
ソロから合唱への橋渡しなどがよく分かりました。
こう行ったタイミングで、この合唱の曲が歌われるんだ……
ということがよくわかるのですが、やはり全曲を通して聴くのは時間がかかります。
今回は前半だけでしたが、今度時間がとれるときに後半にも挑戦してみたいと思っています。
楽譜を見ながら歌っていて、そういえば、
ショルティが、「楽譜に赤ペンで、印を書いていたよ」と大先生がおっしゃっていたことを思い出しました。
今は大先生が、赤ペンで書いてくださった楽譜を見ながら必死に歌い方を検討しています。
そういった体力をつける意味でも、昨日は
久しぶりに家族で外食に行きました。
珍しく娘がこの週末、家におりましたので。