昨日、新しく立ち上げられた合唱団の1回目の演奏会が終わりました。
さすがにちょっと疲れました。
朝7時台に家を出て10時に集合。
本番の舞台で並び順を決めて色々な注意があった後、11時より最終リハーサル。
12時30分にリハーサルを終えて、昼食、着替え、10分前に舞台袖に集合。13時30分開演でした。
何しろ会場が人数の割に少し狭かったので、オーケストラと合唱団で舞台袖の部分がかなりの混雑でした。
大先生も朝4時に目が覚めてそれから眠ることができなかったそうです。
色々ありましたが何とか乗り越えることができたように思います。
何しろこの長い時間を乗り切ることできるかどうかが今回の課題だったように思います。
この曲を通して本番を終えてみて感じたことは色々あります。
しかし、当たり前のことですが、演奏会する側に立ってみて初めて感じることが多かったでしょうか。
もう10年近くお世話になっている大先生ですが、今まで知らなかった面を感じることができましたし、この長大な曲の良さや怖さに触れることができました。
ソロの方の調子が良いと、合唱の気分も上がりますし、反対に心配な面がありますと耳が心配な箇所に集中してしまいます。
今回、1ヶ月前の鹿児島の演奏会を歌われた、エヴァンゲリスト、イエス、アルトソロの方が東京にも出演されましたが、かなり好調で良かったと思います。
若さの波が良い方向に働いていたように思います。
色々な場所で歌っていらっしゃる、ソロの部分を歌われる歌手の方は、立派な演奏を聴かせてくださいました。
リハーサルでも、どこをどうコントロールしていくか、そして本番に自分の演奏をどう集中させていくかということも身近に体験させていただきました。
やはり歌手として演奏にかけていくそんな心構えの違いのようなものを感じることができました。自分をコントロールして本番に持っていく力と言いましょうか。
明らかに、違っていた部分でした。
ワンフレーズ歌う方でも、別の合唱団の指導者や、ボイストレーナーなどをされていらっしゃって、この合唱団に参加された方だったように思います。
その中で最終練習ではそれまでの調子を維持していらっしゃったのですが、体調管理のせいでしょうか、本番歌いにくそうにされていました。まだお若い方で、今回初めてソロに挑戦されたようでしたが。
きっとプロとして歌っていらっしゃる方は、これまで色々な経験を経て、体調管理を含めて本番に自分を持っていくプロセスを作り上げていらっしゃるのだろうな……ということを感じました。
私自身は今回感じたことは、仕事を辞したことで身体としては疲れていても今までのように声の方に影響が出ることはあまりなくなりました。
今回のように、朝から発声もせずに、いきなり歌うことができるのですから。
何かいつも声の不調を抱えていたのは、かなり仕事で無理をしていたのだなあと感じました。
月に一度の大先生のレッスンも、一回ずつ新しい発見がありますし、発声の部分の問題で演奏を止められることもなくなりました。
週一回みていただいているお弟子先生レッスンも、毎回新しい観点からの歌い方の課題が出ます。つまり一回ずつ進歩している実感を持つことができるのです。
というわけで、沢山の方と協力して一つのものを作り上げるという経験が近頃なかったわけですが、昨年の9月から半年あまりを経て昨日の演奏会にたどり着くことができました。
帰りには、同門の方で帰る方向が一緒の2人の方と食事をしましたが、この経験をして良かったという思いは共通していたようです。
きっとこの《マタイ受難曲》の演奏はさまざまな面で心に残っていくように思います。
今月の末には《メサイア》が始まります。
《マタイ受難曲》のような形で練習が始まったら、またまたうろたえることになりそうですので、早速自主練習を始めねばなりません。
《メサイア》は抜粋という形で学生時代歌ったように思いますが、パートも違います。
ヘンデルはヘンデルの難しさがありますので大変です。
また新しい曲への第一歩が始まるわけです。