12月の大先生レッスンのご連絡がきました。

希望の日を事前に出しておきますと、現在レッスンをしているところが2箇所あるので、そのどちらの場所になるか、何時からになるかを事前にご連絡いただけるのです。

 

今月は、大先生に自分のレッスン曲と2重唱の曲を見ていただくレッスンと2通りのレッスンをお願いしましたので、2コマのレッスンをしていただくようにお願いしていました。

 

最初に2重唱の練習をして、その後続けて個人のレッスンしていただけるようです。

有難いことです。遠い距離をもう一回2重唱のためだけにレッスンにくるのは、かなりきついのでご無理を言って同じ日の予定に入れていただきました。

 

その時間と場所と、お願いする伴奏の方のご案内が参りました。

今回曲数も多くなるので、お互い気になっていたので伴奏の方に直ぐに連絡をとり、まずは楽譜の確認をいたしました。これがいつも大変なのですが、今回は持っていらっしゃるとのご返事でしたので良かったです。

 

そのご案内の時に、お弟子先生が、Youtubeにある大先生がテノールソロを歌っていらっしゃる《メサイア》を教えてくださいました。

前回、合唱練習の時に、4月の《マタイ受難曲》の次は、10月に《メサイア》を演奏するという予定をお話になったからでしょうか。大先生が歌っていらっしゃる画像を拝見することができました。

大先生が歌手として歩み始めた頃は本当に死ぬ気で勉強したとのことでした。

大学で教えていらっしゃる頃、大学の練習室の利用があまりされていない様子を眺めて、考えられないと仰っていました。

学生の真剣度が不足しているとよく嘆いていらっしゃいました。

先生が世界へ羽ばたくために、努力をしていたその時の様子が映っているわけです。

シュワルツコップ先生のマスタークラスで、前回酷評されて、「シューベルトの夕べ」というコンサートで演奏するつもりでいた曲を却下されて、もう一度見ていただくためのリベンジの回の映像を以前、拝見、拝聴いたしました。

 

歌手としてのキャリアを確立していくために「ひたすら励んだ」という言葉が実感として蘇った映像でした。

 

今度の《メサイア》の映像は初めて見る映像でした。

もちろん20歳台ですから、つやつやの美しい声です。

こういう時を重ねて歌手としての人生を歩むこととなり、今、その同じ曲を指揮する立場となっていらっしゃるのだとそういう道のりがよく分かりました。

輝かしい歌手の時の姿は、今のように機器が発達して映像に残すことができるようになる少し前の時代だったので、一度ドイツで放送された《魔弾の射手》の映像を見せていただいたことがありますが、現役で歌っていらっしゃったオペラの映像があまりないことがとても残念です。 

 

今回の《メサイア》の映像も初めて拝見するものでしたが、自信に満ちて歌っていらっしゃる様子がよくわかる映像でした。世界のオペラハウスへ歩みを進めていく勢いのようなものを感じました。

 

もうホールの確保の都合上、来年の10月。再来年の4月まで大ホールは確保されているのです。

来年の10月はミューザ川崎、再来年の4月はみなとみらいホールです。

場所は確保されているのですから、そこで演奏するものの内容を磨いていかなくてはならないわけです。

きっとそのためにこの映像の役割があるのかもしれません。

合唱を歌う方が(私もそうですが) 遠い道のりを月3回通い、しかも予習、復習をしっかりとしなければ歌うことができないこの難曲に取り組むことに、少々疲れが出始めているのです。

ここで次に向かう気持ちを、もう一度呼び起こしていかなければ、いけない時のように思います。

しかし、26歳の声は本当に素晴らしく輝かしい声なのです。