今回のレッスンでは、来週に受講するヘンデルの曲と、夏のコンサートで歌うことになったバッハのカンタータの練習に入りました。
カンタータの入り口のレチタティーヴォの部分が私にとってはかなり難しいので、2月に大先生のレッスンで見ていただくためには、せっせと練習せねばならないのです。
ヘンデルの曲は、昨年の夏前から歌っていました。
その後、今歌っている曲の後〈9つのドイツ歌曲〉の中の他の曲を3曲練習しました。
この3曲は大先生のレッスンでは教えてもらっていませんが、この曲集からヘンデルの曲は4曲練習したわけです。
コロナで1年以上大先生のレッスンがお休みになっていましたし、コンサートの予定も皆中止になりましたのでゆっくり、しっかりと取り組むことができた曲でした。
その後、昨年は夏のコンサートで歌う曲の練習にかかりました。
R・シュトラウスの歌曲でしたので、ヘンデルはちょっとお休みになりました。
ヘンデルの曲の前には、フランス語の歌曲を歌っていました。
何しろ、フランス語が自分の弟子の中で1番下手だと言われてしまいましたので……
「もう2度と嫌だ」というか「もう一度、挑戦してみる」か「どっちが良いかあなたが決めて良いわよ」とのお弟子先生の言葉でした。
まあそれで、悔しい思いを引きずりながら、フランス歌曲の5曲に取り組みました。
相変わらず、大変な思いをしておりましたが、その時のフランス歌曲たちは、大先生のレッスンがお休みになってしまったので、大先生には教えていただけませんでした。
またいつか、機会があったら登場することだと思いますが。
その後にヘンデルの曲が出てきたのですが、この曲には今までにやったことがない魅力があったのです。
今まで教えていただけなかった高音に関することや、細かく動く音型など、大先生いわく「喉で捕まっていては歌えない歌」なのです。
初めはかなり苦労しましたが、さらさらと流れていく音型はなぜか今までのものと違って活力を与えてくれました。
この曲が、今度のように古楽器の通奏低音の伴奏で歌うことができる機会を得ることができて本当に嬉しかったです。
結局、途中別な曲に取り組んでいた期間もありますが、ずっと持っていた曲です。
今また、昨日のように細かいところまでやり直しもしていますが、これまでは言われなかったことも、かなり直されました。
それだけ要求が高くなってきているのです。
フレーズの終わりの切り方や、高音に上がる時にそこだけ突出しないように、言葉のフレーズが不自然にならないようにすること……
一朝一夕にできるものではありませんが、何回もできないでいると、「声の通り道をこうやってごらんなさい」というご指摘があるのです。
なんとかそのラインをたどってみると、「そうか、こっちなのね……」と思えるのです。
今まではそこまで細かいご指摘がなかった部分も、まだまだたくさん直していかねばならないのですが、こういう機会を得て、こんなに長い期間取り組むきっかけになったことは本当に嬉しい限りです。
昨日はその洗い出しの後にバッハのカンタータを少し見ていただきました。
バッハはかなり難しいと感じます。音型も言葉のつけ方も……
取り組んでみて初めてその違いが実感できるのです。
パーセルとバッハのカンタータは7月のコンサートで演奏するつもりですが、バッハはかなり苦労することが予測されるのです。
他の曲にも取り組んではいましたが、ヘンデルの今回の曲は2年近い期間ずっと持ち続けてきてやっと分かってきた部分があるのです。
出来るだけバッハにも早く重点的に取り組む時間をとっていきたいと感じています。
新しいことに挑戦することはいつも心おどることではあります。