土曜日は新国立劇場の《ワルキューレ》のチケットの一般発売日でした。
一週間前にジアトレ会員の先行発売があり、その時にはまだ発表されていなかった変更だったのです。
土曜日も「キャストの変更はご存知ですか?」とかなり何回も念を押されました。
歌手の変更は、きっとあるだろうと思ってはいたのですが、きっとギリギリまでいろいろな方にあたっていたのだと思われますが、会員の皆様の中にはかなりご不満があったように思います。
ジークムントに至ってはまだ、誰に変更するのか決まっていないのです。
合わせて、4月の公演のキャストも変更になったことについてもお知らせが出ておりました。
また緊急事態宣言の延長に伴って、事前の練習期間が取れない状態で公演をするわけにはいかないのですから。
昨年のような、キャンセルの嵐、払い戻しの嵐にはならないと思いますが………
《ワルキューレ》の場合は、指揮者の飯守泰次郎さんは健康状態が理由のようです。
昨年の12月に手術をなさって、長〜い時間のワーグナーですからかなり負担も大きいので、ということです。
私の中の飯守さんは、やはりバイロイトでお見かけしたお姿でしょうか。
2013年の生誕200年のバイロイトでした。
(昨日2月13日がワグナーの命日だったのですね。今調べていて、はたと気がつきました。イタリアのヴェネツィアでお亡くなりになり、その後ドイツまで運ばれたのですが。
今はバイロイトの彼らの住居であった、バーンフリートの敷地に眠っているのです)
2013年の記念すべき年の《リング》を見にバイロイトまで行った時のことでした。
一際目立つ方が……
何しろあのヘアースタイルですから。それと何かうちから発するオーラのようなものが発せられていたように思います。
最初はあの目立つ方は誰?どうも日本人のように思えるけれども……
小さく人の輪が。
その輪の中心が飯守泰次郎さんだったのです。
バイロイトで指揮のアシスタントもなさっていたようなお話を、なにかのインタヴュー番組で聞いたことがあります。
この時のことは、ブログにも書いたことがあるように思います。
長ーい休憩時間に、あのバイロイトの祝祭劇場の正面にあるバルコニーに上りましたら、なんと飯守さんご夫妻がいらしたのです。写真を撮っていらっしゃったのです。
奥様は黒いドレスでした。
別にお話ししたわけでもありませんし、ただそこですれ違っただけのことですが、他にどなたもいらっしゃらず、そこの不思議な空間のことは頭に色濃く残っているのです。
その後新国立劇場で時々お見かけする度にその時のことが頭に浮かんでおりました。
あれほど外地で目立っていた方は、お見かけしたことがなかったのです。
その飯守泰次郎さんが降板なさったとのこと。
残念な気持ちです。
今回の大野さんの指揮ぶりも、楽しみではありますが。
もちろんどなたがジークムントをお歌いになってもしっかりと聴かせていただくつもりです。
昨日は、午前、午後と出かける用事がありましたので、その隙間の時間に出先から電話をしてチケットを取ることができました。
考えてみれば初日まで、もう1ヶ月も無いのですね。
昨日はもう一つ、6月の東京文化会館で上演される、サーリアホのオペラの一般売り出しもありましたので、2通話電話をかけて無事チケットを取ることができました。
6月はどういう状況になっているかまだよくわかりませんが。
どちらの演目も無事上演されることを祈りたいと思います。
本日は昨日の地震のせいで、余震などに心配があって眠る時間ががかなり遅くなって、起きる時間が遅くなってしまいました。
思いがけないことって色々おこるものですね……