先日、シェークスピアの詩につけたコルンゴルトの歌を歌いましたが、今の英語の読み方と違った読み方があって私なりに、教えていただいたことは練習してなおしたのですが、本番3日前に受講した、伴奏のピアノのマスタークラスの先生にまず言われたことは、「英語の歌はたくさん経験がありますか、あまりありませんか?」という言葉でした。

ほとんど経験がなかったので、(クイルターの歌曲と、昔メサイアのアリアを練習したことしかありません)「ほとんどありません」とお答えしました。

きっと先生もそう思われたからそんな質問が出てきたのだと思います。

 

「発音がよくわからないねえ」とのことでした。

歌の先生は、今発声のことが一番気になるわけなのでどうしてもそういった方面からのご指導になるのです。もちろん発音も山ほど注意されておりましたが、私も歌う時に一番頭にあったことは、声をいかに出すかということであったように思います。

そういう経過を全く知らない方が聴くと、まず言葉なのだなあと思いました。

後で聴講していた方からは、「歌っている場所が全体的に低めの位置なので発音が前に飛ばないのよね」とのことでしたが……

 

一応、そんな慌ただしい時を経て、必死で発声の修正に励んでいますと、ヴォカリーズと、言葉の発音をして歌う部分の違いということに気持ちが飛んでいきます。

 

そんなことを考えておりましたら、11月にあるエマ・カークビーのリサイタルの後に、彼女のマスターコースがあることをお知らせいただたきました。

 

歌の講座に参加していらっしゃる方のお嬢様が古楽(チェンバロ?)に携わっていらっしゃっていて、イギリスで学んでいらっしゃったそうで、その関係でエマ・カークビーのマスターコースの

お知らせをもっていらっしゃったそうです。

2日間あって、最初はリュート伴奏のもの、2日目は、チェンバロの伴奏のもののようです。

その例の中にシェイクスピアの詩による曲などもありましたので、これは是非聴きに行きたいと思いました。

残念ながら2日目しか聴講できないのですが。

2日目はチェンバロの伴奏の日のようです。

ちょっと場所が遠いのですが………

 

バロック時代の曲の歌い方や、古楽伴奏のものとの合わせ方など、演奏を聴くことはあってもどんなことに気をつけて取り組むべきなのかということは、何もわかっていないのですから、一度マスターコースを聴講してみたいと思いました。

こういう時代のものがお好きな方は、本当に結構いらっしゃるので、そういった方の演奏を聴いてみたいと思いました。

受講の方は、事前の選考があるようです。そういった素養がないと、マスターコースにはならないでしょうから。

 

もし、シェークスピアなどの英語の歌が出てきましたら、発音が聞こえるための方法を見聞きしてきたいと思いました。

 

そんなことを考えておりましたら、だいぶ前に購入した本で「音楽家の英語入門」という本が出てきました。副題として、ー聞く、話す、読む、書く、歌うー  とあります。

   レッスン・留学のために/歌唱のテクニック  

購入はしたけれども読む暇もなくそのままになってしまっていた本でした。

 

しかし、中身はかなり充実しています。

音楽の様々な場面で使われる英語は、今後ますます頻繁に使われるようになることと思いますし、ますます必要になることと思われます。

第1章では、そんな場面場面で使われる英語、 『英語でなんといいますか』なのです。

 

ちょっとした言葉は教えていただく先生の言葉で分かるとそれだけでも違うのです。通訳を通した言葉とダイレクトに伝わってくる言葉はやはり印象が全然異なってきます。

 

もう少し早くこれを読んでおけばよかった。

中心部も様々な時代の英語の曲が載せられていて、そういったものの歌い方が書かれていました。

 

面白いなと思ったのは、イギリスの国歌 とアメリカの国歌の歌詞が載っていて、様々な説明や、その意味を丁寧に書いてあるのです。

オリンピックなどで、2つの曲は結構聞く機会は多いのですが、ちっとも、この曲は何を歌っているのかという意味に関して習ったことや、学んだことはありません。

へえーこんな歌詞だったのね……

知っているようで知らないこと。

 

音楽でよく出てくる単語だけでも知っていることは、体験的にいってもとっても有効なのです。

何しろ教えられたことが、先生がおっしゃったそのまま分かるということは、限られた時間の中のレッスンではかなり有効です。通訳してもらっていると結局2倍時間がかかるということなのですから。

もちろん複雑な説明は、通訳さんにお任せするとして、短い単語や繰り返しでてくることば、説明ぐらいはわかるようにしておいた方がよいと思うのです。

 

遅ればせながら、カークビーのマスターコースまでには読んでおきたいと思いました。

これがまず英語で歌う第1歩でしょう。