6月になった時に、この月はかなりきつい予定だなと思いましたが、夢中に過ごすうち、あっという間に、もう7月の声を間近に聞く頃となりました。

やはりちょっと疲れたのでしょうか、近頃の睡眠不足もあって、私の弱点である胃腸消化器系が不調になってきました。自分の身体の不調には敏感になっておかねばならないことは嫌という程わかっているのですが、自分がやりたいと思うことをやろうとするとやはり何処かに無理がくるのです。

ここで倒れているわけには行きません。

 

  昨日から彫金をやっている方の新作のご案内が来ていました。

迷った末、お顔を見に行くことにしました。ちょっと不調であればあるほどそういったご縁は大事にしたくなるのです。

彼女とのご縁は、病いが癒えて退院してすぐの頃、まだなんとなくげっそりしている時、リハビリも兼ねて町歩きに出かけて、出会いました。まだ自分の中が混沌としている時、お話をしながらそんな自分に踏ん切りをつける意味もあって彼女の作品を買いました。いろいろなデザインがありますが、やはり自分が作り出したものは子どものように思う気持ちがあって、苦労したものはやはり愛着があるらしく、よく覚えていらっしゃるし、そんな時の私の状況もよく覚えていらっしゃるのです。

「よく頑張ったね自分」といった気持ちと、「また、頑張って働かねば」という気持ちで作品を購入しました。その開催期間中にサイズを直してぴったりにしていただき

ました。(とてもたいへんだったそうで、いまはもうあんなことはできないとのこと。)

そんな苦しい時をご存知なので、つい話込んでしまうのです。

やはり職業柄、美術展のお話やら、彼女のデザインのモチーフに似たもののお話など楽しいひと時でした。

 

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先日、私の大先生が歌った「皇帝 ティトゥスの慈悲」のティトゥス役のCDがあったと知らせてくれた、オペラ友だちが、CDを送ってくれました。本当に嬉しい限りです

。みんな廃盤になっていて、オペラで活躍されていた頃をとても知りたいと思っていたのです。レッスンの時のお話では、そういった若い頃のお話が出ると、本当に一生懸命に勉強したのだということをおっしゃいます。オペラ、宗教曲、リートと本当にたくさん勉強したとのこと。

春休みに自宅レッスンへはるばる伺った時、MET.で歌った時の写真が飾られていました。当たり前ですが本当に若く生き生きとしていました。

その頃、ルネ・パーぺと共演した時のお話をなさっていましたが。

このCDもチェチーリア・バルトリや、バーバラ・ボニーとの共演です。

先生の作品を心して聴いてみたいと思います。そして、若く世界に羽ばたいていた時の歌をじっくりと聴かせていただきたいと思います。