先日、出版社の編集担当者と、次の書籍の段取りについて電話で話をしているときに...

「なんで、いっつもデザインショボいの?」

って聞いてみた。

失礼な話だと思われるかもしれないが、もう何年も一緒に「読者ファースト」でやってきて...読者目線で話ができる稀有な人なので、基本、思ったことは何でも言う。

で、知人のデザイナーさん(伊藤先生)の書いた本を引き合いに...

「全然見栄えがちゃうで。ちゃんとしたデザイナーさんに任せた方がええんちゃうか?マジ、ダサすぎるで。」

と言ったら...


その編集担当者は、しばらく考えて...


「情報量を減らせばいいのですが、それ無理ですよね。教科書だし、ただでさえ三好さんの本は情報量が多いので…」


かっこいいデザインにするには、空間を上手に使わないといけないと言う。

確かに、かっこいいデザインだと思っている本や雑誌は...そういやけっこうスッカスカだ。紙面にゆとりがあって、スペースを上手に使っている。


完全に腑に落ちた。...清々しい。



なるほど、なるほど、ふむふむふむ。ふむ?ふむふむ。なるほどなるほど、そういうことね。


ちなみに、腑に落ちるのは大好き。むちゃくちゃ嬉しくなる(笑)。


確かにな。


テキストには、様々な狙いをもって、いろんな機能を持たせるけれど…“失われた両腕”のように読者によって受け取り方が違っていたらダメだもんな。

読者の想像力を活性化させるのではなく、読者の脳の中に普遍的な形で埋め込まないといけないわけで...そのためには“客観性”が必要で、それゆえ、どうしても情報量が多くなってしまう。結果、デザインはダサくなる。

なるほどなるほど。ふむふむふむ。

マンガによくある...スーパー科学者の描写と同じ。見た目にまで意識を向けられないので、ヨレヨレヨボヨボちょい汚いってのとおんなじか。


ということは、辞書的役割を持つ「情報処理教科書」はこれでいいわけだ。情報量減らすぐらいならダサくていい。いやダサくならざるを得ないほど情報が詰まっているとも言える。


今まで...間違ってなかった。


となると...後はそうだな…情報量とトレードオフになる...“覚えやすくするための機能”と“学びたくなるための機能”…をどうするか。


必要だもんな。

そこをどうするか?


考えに考えた結果...


そうだ!別立てにしよう!


ということに。

補足資料を作ることで対応しようかなと。

春までに。
 

久々の帰宅。スマホ片手に仕事しながら新幹線で移動中(最近は片手で、しかも掌の中で仕事ができるので便利)。

10日ぶりぐらいか? 

今回の帰省...1週間ぐらいは大阪にとどまる。

帰省って...(笑)。


ちなみに痩せた。今年一番。執筆ピーク時の体重から–5kg。