ロタ島、初 トライアスロンやりとげました!!
現在、 11 月 15 日 月曜日 午前 11 時 40 分です。
昨夜、 20 時 15 分に ロタ 島から戻ってきました。
今の気分は、なんとも言えない達成感と脱力感です。
このトライアスロン初挑戦のブログは、私の人生においても大切な記録なので、詳しくレポートします。
まずは、11 月 11 日 ( 木 ) 21 時過ぎのコンチネンタルのチャーター便で ロタ 島に向かいました。
( 左がイナケン、真中が GQ 、 GOETHE でも有名な本田直之氏。 )
( 初参加組のチームメイト、左がヒデキ君で右が上野君 )
フライト時間は約 3 時間半、時差が 1 時間あるため
到着した時は、もう夜中の 2 時過ぎでした。
空港から約 10 分位のホテルは、ロタ リゾート ホテル&スパ。
その名前とはうらはらに、はっきり言って想像していたホテルより、
とても残念なくらいチープなホテルでした。 ( ツアーの中では最上級のホテルでした。 )
部屋の中には、小さなミミズみたいな虫や、プチやもりがいて、ジャングルの中に住んでるみたいで
カエルやヘビが部屋の中にいつ入ってくるか分からないような、そんな恐怖の館でした。
翌日の 11 月 12 日 ( 金 ) 、朝 9 時から私の友人のイナケン率いる、
トライアスロンチーム 「 M . I . T 」 のバイクのコースの下見に同行させてもらいました。
このコースの下見というのが、もちろん大切なんですが、彼らが軽くながして行ったペースでも
私は一生懸命ついて行くのがやっとで、結局 20 km 近く 坂道を走り、
その後にランニングを 3 km 位やりました。
そして午後は、海での試泳と称して、これまた 1 km 近く泳ぎ、
私にとってはプチトライアスロンを本番日前日にしたのも同然で、夜はもうすでに脚がはってきました。
その日の夜、参加者全員参加の競技説明会が行われました。
このあたりから、緊張が増してきたのです。
今回どうしても仕事で来れなかったリーダーのヒロミが
わざわざ作ってくれた注意書きを読み直し、最後の確認をしました。
こんな書面でした。
翌日の朝は、レースが 6 時半スタートなので、朝 4 時起床という事で
夜 9 時過ぎにはベットに入ったんですが、これがまた中々眠れないというか、
眠りが浅く、ほとんど眠れなかったんです。
子供の頃の運動会の前日っていう感じでしょうか…
そして、いよいよ本番当日です。
朝 4 時の目覚ましの前には、もちろん目が覚めていて
そこから運命の 1 日がやっとスタートしたのです。
起きてからが、忙しいのなんのって…
ヒロミに言われた通り、日本から 「 日清のごんぶと 」 を持ってって、
それを食べたり、エネルギーを補給する飲み物や、足がつらないクスリを飲んだり
酔い止めのクスリを飲んだり、ストレッチしたり…
そして、いよいよシャトルバスで移動し、 5 時半にはスタート地点に…
まだ夜があけていない暗い中、腕にゼッケンナンバーを運営事務局の人に書いてもらい、
いよいよトライアスロンに本当に参加するんだという実感がわいてきました。
( 私のナンバーは 160 番でした… )
もう後戻りができません!!
命を懸けて、戦場に行く気持ちです。
( イナケンと M . T . I .のメンバーたち… )
( 真中は、初参加のワインバー flow の松原その子ちゃん )
生前最後の写真になるかも…と思って撮影しました。
そしてスタートが海の中からのスタートなので、みんな徐々に海に入って行きました。
私も笑みをうかべながら海へ…
全員 海に入り、スタートの 6 時 30 分、この人が誰か知りませんが、
この人の合図でスタート!!
全員が焦るように、最初の 1. 5 km のスイムを開始しました。
ところが、まずここでびっくり!!
本来ならば、朝 6 時半というのは、ほとんどナギの状態で波が全然無いはずが、
波はあるし…、
潮の流れはきついし…、
スタート地点から三角形のように、 2 つのブイを回ってくるんですが、
2 つ目のブイを回るまで、波と潮の流れに逆らって、進んでいかなければならないので、
中々 前に進まないのです。
ロタ 島の海はとても透明度が高いので、 5 ~ 6 m ある、海の底の景色が丸見えで、
海底の景色を観ていると、いくら泳いでも中々進んで行かない様子が分かっちゃうんです。
まずはここで、心が折れそうになりました。
今まではプールで 1. 5 km を 40 分で泳いでいたんですが、
なんか 1 時間以上かかってもたどり着けないんじゃないかという不安で
パニックに陥りそうでした。
特に私は、クロールはあまり得意ではなく、平泳ぎで挑戦しているので
みんなみたいにウェットスーツを着ていません。
だから、このままたどり着けず、溺れて死んでしまうんじゃないかという
恐怖心も出てきてしまったのです。
が、しかし、中学2年の時に YMCA のキャンプで野尻湖で 3 . 5 km の遠泳を制覇した事があったので、
泳ぎには自信があったので、ここでくじけてはいけないと、なんとか頑張り
2 つ目のブイを回るとそこからはフォローの波と潮の流れで、
なんとか 48 分で戻ってくる事ができました。
当初のスイムが 50 分以内という想定範囲内だったのです。
そしてトランジットで 「 お着替え 」 に…
これがまた私は、普通と違って靴下はいたり、タオルで体拭いたりと
バカみたいに 「 お着替え 」 の時間を取ってしまったんです。
そして、 2 番目の種目のバイクに…
( バイクは 40 km )
ロタ 島のトライアスロンは、石垣島やハワイのトライアスロンと違って
きつい坂や長い昇り坂が多く、厳しくて有名で、
案の定、往きの昇り坂が相当厳しく、昇り坂が苦手な私は、
ここでまた何台かのバイクに抜かれてしまったのです。
そして…
最悪の事態が…
それは、折り返し地点を過ぎて、これから長い下り坂でスピードを出して
タイムを稼ごうとした その時に、スコールで大雨になり
スピードが出せない状態になってしまったのです。
ロタ 島の道路は、アスファルトにサンゴが混ざっている為
めちゃめちゃすべって危険なのです。
( 前日の説明会でもさんざん言われてました。 )
長い下り坂の為、バイクのスピードは 40 ~ 60 km は平気で出てしまいます。
つまり…
スリップして転倒したら、死ぬ恐れがあるのです。
もちろん、前日の練習の時よりずっとスピードを落とし、
転ばない事を祈り、死を覚悟しながら降りてきました。
( 雨の中でのバイクの走行は、生まれて初めてだったのです。 )
私の時だけ大雨という最悪のタイミングでした。
よって、 1 時間 20 分を目標としていたバイクのタイムが 1 時間 42 分もかかってしまったのです。
( ここで 20 分ロスしてしまったのです。 )
でも生きて戻ってこれただけで、ほっとしました。
そして最後のランへ…
最後のランは、もう命が助かったと思い、とても気がラクになり
自分のペースで最初から走る事ができたのです。
ランの最初から今度は天気が良くなり、暑くなってしまったんですが
早めの給水や塩の補給により、どんどん人を抜いて走り、
10 kmをジャスト 1 時間で走ったのです。
( 予定より 20 分早く走る事ができ、タイムを取り戻す事ができたのです。 )
そしてゴールへ…
この時は、苦しいというよりも嬉しくて嬉しくて…
最高の瞬間でした!!
タイムは 3 時間 31 分 46 秒。
目標通りのタイムでした。
順位なんかどうでもいいんだけど、 73 位の記録でした。
とりあえずやり遂げました!!
トライアスロンに挑戦することを決めてから約 3 ヵ月間、
私なりに努力し、完走することだけを信じてやってきました。
「 努力は裏切らない!! 」
元 全日本女子ソフトボールの宇津木妙子監督の言葉らしいですが、その通りになりました。
そして…
今回の競技の中で、得意の最初のスイムでくじけそうになったり…
バイクでは、私だけ下り坂のスピードがかせげる大切な局面で、最悪の逆境に遭遇したり…
でもそれを乗り越えて、最後のランでしぶとく巻き返したり…
今日になって、こうやってブログを書きながら振り返ってみると…
私の人生そのものでした。
この素晴らしい経験のきっかけをつくってもらった上野広明や、
リーダーのヒロミや、
チームメイトの安藤英基、
そして…
たくさん、心から応援をしてくれた友人、社員、家族みんなに感謝です。
応援してくれて、本当にどうもありがとう!!
P.S
ブログを早くアップしろと、たくさん催促のメールがありましたが
夕方になってしまいました。申し訳御座いません。
ちゃんと、私は生きています!!