舞台 おくりびと
昨日、ナパから帰ってきた。
石田家&東尾家の結婚式のため、サンフランシスコとナパバレーに
4泊6日で行ってきたんですが、その報告の前に出発の前日に観た
舞台 「 おくりびと 」 の話しを書きたいと思います。
この舞台は、映画の 「 おくりびと 」 と同じ脚本でやるのではなく、
全く別の脚本を小山 薫堂が書いて、映画 「 おくりびと 」 の7年後を
舞台化したものです。
赤坂ACTシアターという、以前 「 フラガール 」 の舞台版をやったところで
行われました。
今回はこの舞台の脚本を書いたクンちゃんに招待を受けて、
一緒に観ることができました。
舞台 「 おくりびと 」 のストーリーは、映画では本木&広末が演じていた夫婦が、
中村 勘太郎と田中 麗奈になり、7年後、その夫婦の子供が7歳になったところから
物語が始まります。
映画は、 「 死は門である 」 というセリフもあるように、死を正面から見つめることで
恐怖をやわらげ、肯定をするような作品になっていますが、
舞台は、絶望的な悲しみというものを提示して、どうすればそれを乗り越えられるのか
ということが主題になっています。
もう東京の舞台が終わっちゃったから、書いちゃいますが、
この夫婦の7歳の息子が交通事故で死んじゃうんです。
そして、周りの人々が、どうやってその死に何かを見い出し、
立ち直っていくのか、という話しなんです。
私も23年前に今の会社を設立して、1ヵ月後に母親を交通事故で亡くしたので、
この手の絶望的な悲しみを乗り越えるのは、経験をしているので、
とてもよく理解でき、共感できるのです。
だから私は、映画よりこの舞台の方が心に響きました。
もうひとつ、映画よりよかった理由として、音楽担当が映画同様、
久石 譲さんなんですが、舞台のセットに5人のミュージシャン
( バイオリン2名、ビオラ1名、チェロ2名、クラリネット1名 ) がいて、
その演奏がこの舞台をいろどる最高の演出になっているんです。
( つまり、LIVE付きなのです・・・ )
ふつう、映画を舞台化すると失敗作が多い中、この舞台化は
本当に素晴らしかったと思います。
そして・・・
今回、同じ列でクンちゃんだけでなく、主役の中村 勘太郎のお父さん、
中村 勘三郎さんが息子の舞台を観に来てたんです。
中村さんとは、つい最近開催されたゴルフのトーナメントでご一緒させて頂いたり、
私のホームコースでお会いしたり、成田のホテルでお会いしたり、
もう4回位、偶然に出会うんです。
もちろん、それは向こうもわかっていて、ここ最近はあまりにも偶然に
お会いすることが多いので、お互いに立ち話しをするような関係になりました。
実は、もっと昔までさかのぼると、同じ小学校を受験して、
1次試験、2次試験まで一緒だったんです。
( 最後は抽選で、私だけ入学しました・・・ )
縁がある人っていうのは、人生何回も遭遇するんですね・・・
そして、今回この舞台をご覧になって、自分の息子の舞台をどういうような感情で
観ていたのでしょう・・・
自分の息子が物語の中で、子供を愛おしく想う父親の役を立派に
演じているのを間近で観るというのは・・・
しゃべり方も声もやはりDNAで、とっても似ているんです。
舞台が終わった後、ほんのちょっとだけお話ししたんですが、
とても幸せそうな笑顔をしていました。
クンちゃんは、中村勘三郎という大物舞台役者にも素晴らしい感動を
プレゼントしたんだなぁと、改めてそのスケールの大きさと
ヒキの強さを感じました。
やはり感動をプロデュースするレベルが私とは比べものになりません。
もし、中村 勘三郎さんとどこかでお会いすることがあったら、
どういう気持ち ( 感情 ) であの舞台を観ていたのかを聞いてみたいと思います。
なぜか不思議なんですが・・・
また、どこかでお会いするという予感がします・・・
ちなみに、私が通っているスポーツクラブのサウナでは、海老蔵によく会うし、
玉三郎さんも間違ってうちのリビングに入ってくるし ( 2009/8/19 「 ありえねーっ!! 」 参照 )、
右近ちゃんは学校の後輩で、二度も結婚披露宴に出てるし・・・
そして、市川 猿之助さんは、同じマンションのうちの上に住んでいるし・・・
なんか、歌舞伎の世界の人たちと縁があるみたいです。
ひょっとして・・・
私は前世、歌舞伎役者だったんでしょうか・・・