「一杯のかけそば」ならぬ「一着のタキシード」 | 長谷川康之オフィシャルブログ「キング・オブ・ちょいワルオヤジの華麗なる日々」Powered by Ameba

「一杯のかけそば」ならぬ「一着のタキシード」



私のところに色々な方から、「小山薫堂さんオスカー受賞おめでとう!!」


というようなメールをたくさん頂きました。


なんか身内が受賞したみたいで、「ありがとうございます。」


・・・みたいな返事になってしまいます。



そんな中で、一部、クンちゃんがL.A.のプレス・プレビューで、


1人だけタキシードを着ないで、カジュアルな格好をしていたという


タレコミがたくさんありました・・・。


(私もテレビで観ました。)



彼の名誉のために、私が説明すると・・・


L.A.のアカデミー賞の会場の席は、予め、監督ともっくんの2席しか


座れる席がないことを事前に承知の上、関係者大勢がL.A.に行ってたのです。


だから受賞の瞬間は滝田監督ともっくんしか、


会場の席からは出ていなかったでしょ・・・



広末さんたちは、会場の席からステージに上がったワケではないんです。


レッドカーペットを歩いて、近くで待機していただけだったのです。



そして、クンちゃんは、その瞬間はL.A.の友人の家で


彼の会社の社員と一緒にテレビを観ていたのです。


もちろん、会場には席がないことは分かっていたので、


タキシードは持っていかなかったのでしょう。



でも、オスカーを受賞したので、一応プレス・プレビューに


そのままの格好で出たのです。



それが真実です。



そして、タキシードと言えば・・・



もうかれこれ10年位前になりますが・・・



ある年のクリスマスイヴのちょっと前くらいに、クンちゃんから連絡があり、


約一週間後のニューイヤーズイヴに、急遽パリのトゥール ダルジャンの予約が


とれたので、一緒に行かないかという誘いでした。


(我々の旅行は、いつもいきなり決まるんです。)



ニューイヤーズイヴにトゥール ダルジャンの予約が取れたということも


すごいことだし、パリで新年を迎えるのもいいかなあと思い、


我々は12月の年の暮にパリに行きました。



そして、まず到着した日の夜は、アランデュカスのレストランに行ったのですが、


我々二人は、時差ボケでデザートがでる頃には、半分寝ていました。


(アランデュカスで寝た日本人は、我々だけでしょう・・・)



そして、大晦日の夜、ビシっとスーツにネクタイを締め、


颯爽とトゥール ダルジャンに行ったら・・・




なんと・・・




満席の店の客全員が、タキシード&フォーマルドレスでした。



つまり、大晦日の夜にトゥール ダルジャンに来る客は、みんな大金持ちで、


家族全員フォーマルで来るのが当たり前だったみたいです。



そして、私たちスーツ兄弟は、二人で気まずくて、恥ずかしそうにしながら、


でもなめられちゃいけないと焦り、シャトーラトゥールをオーダーしてしまいました。


(その時、ソムリエが不思議そうな顔をしていました。)



そして、でてきた料理は、ボルドーの赤には全然あわないコースでした。


こういうのを恥の上塗りと言うのでしょうか・・・


このように、我々は、タキシードではさみしい、ほろ苦い思い出があるのです。






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