DVD発売20周年、ブルーレイ発売10周年を記念して、日本コンパクトディスク・ビデオレンタル商業組合が11月3日を「ビデオの日」と制定しました。TSUTAYAではこの日、新作ビデオも100円となりました。

僕は観たい作品は劇場で、それ以外はWOWOW放送を待つ、というパターンが多くなっていましたが、せっかくなので、新作を借りてみることに。

100円といえども、たくさん借りても観る時間がないし、金銭的なこともあり(月のWOWOW契約費と録画用ブルーレイだけでも5000円近く使っているし、劇場も月2回は観ているので、費用がばかにならない。収入が減っているので、これ以上無駄使いはできないんですよね)

劇場で観れなかった話題の作品をレンタルすることにしました。

結局借りたのは、「デッドプール」「ルーム ROOM」「あやしい彼女」の3作だけ。少ない、って?でもね、WOWOWで録画した作品が4000タイトル近く溜まってしまって、まだ観終わっていないんですよ。きっと、ずっと観ない作品もあるでしょうね。もったいないことです。

 

今回のレビューは「デッドプール」。

「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」や「X-MAN」と同じマーベル・コミック所属の超人ヒーローです。

軍の特殊部隊出身の暗殺者で、癌に侵されたことで、謎の組織・チームX(X-MANのウルヴァリンもこの組織に改造された)に全身を改造され、サイボーグとなる。強力なパワーと組織の再生能力を得るが、代わりに皮膚の表面が癌に侵食され、ただれた醜い容姿になってしまいます。これを隠すために赤いマスクを被る。元の容姿に戻るため、自分を改造した組織の一員と戦うことに。

「デッドプール」をライアン・レイノルズが演じています。「アイアンマン」や「キャプテン・アメリカ」と違うところは、とても軽率なノリのヒーローで、言葉使いが汚いし、行動も悪ふざけがすぎる。そのため本編中は残酷なシーンが満載ではありますが、暗いトーンにならず、他のマーベルヒーロー作品よりコミカルな作品に仕上がっています。

また本編中に他の作品をパロったシーンがたくさん出てくるので、映画通にとってはニヤリすることも多いでしょう。

 

 

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」にも登場

 

「デッドプール」は2009年に公開された「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」にも登場しています。

チームXに改造される前は本名のウェイド・ウィルソンとして、背中に差した二本の日本刀を自在に操り、敵を切り倒していきます。

ウェイド・ウィルソンを演じるのは「デッドプール」と同じライアン・レイノルズです。「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の7年後に主役として、同じデッドプールの役を演じることになったのです。

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の後、彼は話題作に主役級で登場することが多くなり、その人気から「デッドプール」単独作が作られるようになったんでしょうね。

 

 

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」に登場したデッドプールがこれ。2016年版「デッドプール」とは似ても似つかぬ容姿です。

 

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の設定ではデッドプールという名前ではなく、ウェポンイレヴンという名称。ウルヴァリンの能力のほか、様々なミュータントの能力を注入され、抜群の身体能力を得た彼はウルヴァリンの最大の敵となります。

同じデッドプールですが、2016年に公開された「デッドプール」とは似ても似つかぬ姿です。なぜ違うのか?

 

「X-MAN:フューチャー&パスト」で過去が書き換えられた

 

2014年に公開された「X-MAN:フューチャー&パスト」で過去の出来事を阻止することで、歴史が修正され、過去のX-MANシリーズとは別の世界が始まってしまったようです。つまり「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の世界と並行して、別の歴史が進み、デットプールの歴史も別に始まったということらしいです。

しかし、2016年の「デッドプール」がマーベルの原作に近い設定のようで、「X-MAN:フューチャー&パスト」の方が原作とは異なるデッドプールを描いたことになります。

 

「グリーン・ランタン」の不評を「デッドプール」でと取り戻したライアン・レイノルズ

 

ライアン・レイノルズは「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の2年後、DCコミックのヒーロー「グリーン・ランタン」の主演を演じますが、興行的には不評でした。90億ほどの大赤字だったらしいです。

「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」に続いて、同じ役を主役で演じたライアン・レイノルズ。DCコミックのヒーローで大ゴケしたのに、今度はライバルのマーベルコミックのヒーローを演じるにはそれなりの覚悟はあったことでしょうが、「デッドプール」は興行的は大成功。「グリーン・ランタン」の汚名をみごと晴らしました。

 

「デッドプール」の評価