少し長くなりますが、、

今朝は日頃お世話になっている小田原きよし代議士のモーニングセミナーに伺った。
講師は代議士のお父様の小田原昭さん。元自衛官であり東部方面総監(陸将)まで勤めた方。
奇遇だが、小田原昭さんは私の祖父が防衛庁長官を務めていた時の副官(制服組から長官室に出向する秘書官)であり、祖父が当時大変お世話になった方である。
この度お目にかかり、祖父に代わり改めて感謝をお伝えできたことは喜びだった。

今朝の話は壮絶だった。
【満州引き揚げ】を当時小学生として体験された小田原昭さん。
「敗戦前後に満州で何が起きていたのか」を事細かく、鮮明な記憶に基づき、ご自身の描くなんともリアルなスケッチを交えてお話下さった。
ソ連軍や中国軍、現地人に怯え、捉えられ、逃げ。。周りには集団自決、麻袋(マータイ)婦人、同胞を売って身を守る人々。。

以前に、宇佐美まこと著「羊は安らかに草を食み」を読んだ時の衝撃が蘇った。
今朝伺った話はまさに本で描写されている内容そのものであり、改めて戦争の惨さを感じ胸が苦しくなった。
ちなみに読んだ当時、あまりにも印象的だったので「この本は映画化されるのではないか」などと勝手に考えていたが、とてもじゃないが映像化できる内容ではないことを改めて感じた。

小田原昭さんは「ロシアのウクライナ侵略を見て、当時が蘇った。恐ろしく、悲しく、悔しい気持ちになった。あの時と全く同じことが起きている」と話の冒頭怒りをあらわにされていた。同時に「私の体験を今回初めて話した。これまでは話してはいけないと思っていた。しかし今再び起きている戦争を見て自分の体験を後世に伝える必要を感じた」と語られた。

ロシアによるウクライナ侵略から今日で1年。
日々怯える、罪なき両国一般市民の為にも、1日も早く戦争を終結させなくてはならない。