2024年2月25日、カルッツかわさきにて開催された『高橋李依 キャラクターソングライブ「I 編む You」』の夜の部にゲスト出演した相坂優歌さん(以下:相坂くん)にフラスタでお祝いをしました。


フラスタなんて今まで1度も出したこともなかった僕がなぜ出そうと思ったのか、1ヶ月経ったいま、脳内にある想いを書き出してみようと思います。



△▲フラスタ企画への参加△▲


僕の推し声優さんの1人に高橋李依さんがいまして、2月25日のキャラソンライブはもちろん昼夜両公演行くと決めていたのですが、ある日Twitterで『高橋李依さんにフラスタでお祝いしませんか?』みたいな投稿を見かけて企画に参加したのが全ての始まりでした。


大雑把に言うと「有志が集まってオリジナルのフラワースタンドを作成し、イベントやライブの開催や出演をお祝いをする」というもので、おそらく以前は企業や関係者くらいしか祝い花を出していなかったと思うのですが、いつからか我々ファンも祝い花を出すようになり、今や推し活の一種として広く一般的になってきています。


ネット上で募集を眺めたことは過去幾度とあったものの、見ず知らずだし大して絡んだことのない僕なんかが急に参加したいと言っても相手も困るだろうな〜と思って参加してこなかったのですが、怖いものでそういうこまごまとした感情も年齢を重ねると次第に薄れていくんですね。今回すんなり飛び込むことができました。大人の余裕ってやつでしょうか。


参加したと言いつつ、僕は単純に出資して名前が刻まれるだけの人間で、特に何もすることはありませんでした。強いて言えば今回の有志のチーム名を決めましょうと提案したくらいかな。


イラストやパネルを描いたり色合いや構成を考えたり業者の方と打ち合わせたりしてくださった代表の方々には頭が上がりません。改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


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そんなフラスタ企画のイラストがそろそろ完成しそうだ、となったある日、ふと「自分でもフラスタを出してみたいな」と思えてきました。


今まで参加すら足踏みしてたやつが急に何言ってんだ、調子乗るな、何が「大人の余裕ってやつでしょうか」だ、ふざけるな。と自分でも思いますが、フラスタは差出人である僕の名前が演者や来場者に伝わる素晴らしい機会と方法だと感じたのです。


売名行為しようとかそういう話では決してなく(そもそも僕は界隈で名前が知られているわけではない)、"このとき僕はフラスタを送った"という事実を人生の思い出として自分の手で作りたかったのです。


推しであるりえりー宛てに出すのが最もなんですけど、参加しているフラスタ企画のほうがありますし、せっかくなら夜の部にゲスト出演する相坂くんにフラスタを出したいなと思いました。



△▲トガラジとの出会い△▲



相坂くんはアニメ「迷家ーマヨイガー」の真咲ちゃんで初めて名前を知ったのですが、正直それ以降も"名前だけ知ってる声優さんの1人"でした。


転機は2019年7月にインターネットラジオステーション音泉にて配信が始まった相坂優歌と前田玲奈のトガリズム、通称『トガラジ』です。


よく知っていた前田玲奈さん経由でこの番組を聴くようになったのですが、ラジオを聴くにつれて、イベント等で実際にお話しするにつれて、相坂くんの魅力に気づいていきました。


しっかり自分の意見を持っていて、自分の言葉で言語化できていて、相手の話をしっかり聞いていて、思いを汲み取ったりできて、真っ直ぐで、間がよくて、真面目で、素直で。これだけでも相当すごいんですけど、なにより人を大事にする姿勢が素晴らしい。顔を見ただけでファンの名前が分かるし、その人がどういう人かも覚えている。自分から相手に興味を持って知ろうとしている。


僕はそんな相坂くんにいつの間にか夢中になっていました。大人気声優さんという、自分とは程遠い存在なのにどこか人間らしいというか、"近しい部分"を感じたのでした。


(トガラジについては書きたいことが山ほどあるので、詳しい話はまた別の機会に…)


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このように僕は相坂くんをトガラジでちゃんと知り始めたので、アンジュとか桜Trickとかアーティスト活動とかリトマス紙とかを経ている古参ファンの方々には到底及ばないのですが、トガラジでお世話になっている以上、今回のゲスト出演をなんとなくやり過ごすわけにはいかないなと思ったんです。


僕が思うに、出演者が沢山いるような現場や出演者が並列の関係のイベントでは箱推しから単推し、複数推しまでまんべんなく集まると思うんですよ。


ただ、「高橋李依」という当ライブの主役がいて、そのゲスト2人のうちの1人となった場合、りえりーのファンが大半で、ゲスト目当てで来る人はかなり限られてると思うんですね。


そうなると相坂くんをあまり知らない方が大勢いるなかで相坂くんはステージにあがって歌を披露しなければならない。どんなに相坂くんがりえりーと仲良しでも、会場にいるお客さんは自分目当てではない、自分のことを知らない人だらけかもしれない。


サッカーとかはちゃんとアウェイのサポーターの場所も確保されてるじゃないですか。でもライブやイベントはそうではない。0:100もあり得るわけです。そんな空間でステージに立ってほしくないなと思ってしまったんです。


もしかしたら相坂くんはアウェイな状況に慣れているかもしれないし、そのほうが燃えるタイプなのかもしれないですけど、そんな寂しいことは少ないほうが絶対にいいじゃないですか。


だからフラスタを出すことで、今日相坂くんが出演することもちゃんと知っているよ、相坂くんの活躍を見に来た人もいるよ、という思いを伝えたかったんです。相坂くん目当てで来られる根強いファンの方々にも肩身が狭い思いをせずに楽しんでもらいたいですし。


まぁ、りえりーファンは『R(理性).I(いたわり).E(エネルギー)』を持ってるのでビジターにも優しいから全く問題ないんですけどね!



△▲フラスタのこだわり△▲



フラスタを出すうえで考えなくてはいけないのが、相坂くんは昼夜2公演あるうちの夜の部だけのゲストであること。


『祝 御出演 相坂優歌様』だけだとまるで相坂くんのライブイベントみたいになってしまうし、『祝 ゲスト出演』は間違いではないけどおまけ感があるし、昼夜どっちも出演するみたいにも受け取れるし、他にゲストがいない感じも出てしまう。


あとは調和ですよね。


「やっぱり主役であるりえりーを目立たせないといけないから僕のフラスタが主張しすぎてもいけないよな……」とか、


「盛大にお祝いしたいけど少なくとも僕が参加しているりえりー宛てのフラスタは超えないようにしたほうがいいよな……」とか。


さまざまな葛藤が頭のなかをぐるぐるまわってなかなか決断に至れなかったのですが、フォロワーさんが僕の心のつぶやきにRT&いいねをしてくれて、声をかけたら「やりましょう」と背中を押してくれまして、そこからはトントン拍子に進みました。ほんのひと押しってすごくありがたいですね。


「フラスタ 出したい」とかで調べたら色々出てきて、祝い花の市場って個性があって面白いなと思いました。


注文する店とつくる店が違うとか、配達エリアはどこまでとか、どういうオプションやサービスがついてるとか、ここは派手目だなとか、ここは直前でも融通が効くとか。


花は1段にするか2段にするか、スタンドの形状はどうするか、色合いはどうするかなどフォロワーさんと打ち合わせて、お互い無理のない範囲の金額で決めました。落ち着きすぎず目立ちすぎずの"ちょうどえぇ〜(2丁拳銃ボイス)"が出せたと思います。


また、オリジナルの立て札が無料だったので、文章と背景を自由にデザインすることができました。


相坂くん宛てということでトガラジの番組バナーを参考に、紫&ピンクの背景に三角形を散りばめたデザインにしてみました。


文章については、守るべきと考えた事柄

主役はもちろんりえりーであること

『高橋李依キャラクターソングライブ』の『夜の部』に向けたフラスタであると分かるようにすること

りえりーとゲストの相坂くん双方に関わりがあること

についてしっかり明記しました。まったく関わりもない知らんやつからフラスタ届くなんて卒業式に全然話したことないやつから卒アルにメッセージもらうくらい訳分からないですからね。


公演名をしっかり入れ、「夜の部ー異世界編ー」と書くことで昼の部ー日常編ーと区別、りえりーはりえ高で、相坂くんはトガラジで関わっているよと分かってもらうため「りえ高生 & トガリスナー」としました。


高橋李依キャラクターソングライブ「I 編む You」夜の部 ー異世界編ー

祝 御出演

相坂 優歌 様

りえ高生 & トガリスナー 〇〇・〇〇


注文や問い合わせはすべて専用フォームでのやり取りで、こういうの結構苦手なんですけどなんとか滞りなく注文できました。相手の業者の方もとても丁寧で安心しました。


フラスタって結構早めに申し込んで打ち合わせて〜みたいなのを想像してたので、わりと直前でもこんな簡単に出せるんだと知って驚きました。次からはもっとスムーズにできそうです。


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ここで昼の部ゲストの赤尾ひかるさんへ。


フラスタで御出演祝いができませんでしたが、赤尾さんとりえりーのコラボ歌唱大変楽しみにしておりました。同じく楽しみにしていた方々も会場に多くいまして(これ本当)、コラボ楽曲のときのペンライトやコールの揃い具合を見れば一目瞭然だったと思います。


個人的にEdel Lilieのときの赤尾さんの振りに見惚れてしまいました。最高にかっこよかったです。ゲスト出演ありがとうございました。


p.s. 赤尾さんは高橋李依のわくわくツアーズDVD Vol.1〜沖縄編〜で拝見しまして、東新宿でおこなわれた先行販売記念イベントも参加させていただきました!りえわくわく続編期待!




△▲フラスタを出してよかった△▲



当日を迎え、案の定りえりー宛てのフラスタが9割9分、相坂くん宛てのフラスタは僕が出したものだけで、ある意味トガっていました。


憶測ですが、相坂くんファンのなかにフラスタ出したかった方もいたと思うんですよ。でもゲストだから出しづらさを感じてしまって断念したかもしれない。そこを「りえ高生&トガリスナー」である僕が補完できたのはとても嬉しく思います。


キャラソンライブにお越しいただいた相坂くんファンの皆様、僕のフラスタはアウェイのゴール裏みたいな存在になれましたか?


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唯一救いだったのはアンジュプロジェクトからのフラスタ。立札にりえりーと相坂くん2人の名前が書かれていました。2人宛てってやっていいのね。知らなかった。これができるなら、


高橋李依キャラクターソングライブ「I 編む You」夜の部 ー異世界編ー

祝 御出演

高橋 李依 様  相坂 優歌 様

りえ高生&トガリスナー 〇〇・〇〇


などと書けて、あれこれ深く考えることもなかったでしょう。


アンジュ公式さんがやってるならOKってことで、次回から2名以上宛てに出すときの参考にします。これも学び。


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僕が出した相坂くん宛てフラスタは、最初はホールのよく見えるところに置かれていたのですが、フラスタが徐々に納品されるにつれて移動させられて、昼公演が始まる頃にはホールの先の通路みたいなところの一番端に追いやられてしまっていました。


ちょっと寂しかったですが、りえりー宛てのフラスタを順番に見ていったら最後に意表を突く形で相坂くん宛てフラスタが登場するので、まぁオイシイ流れかなと思って前向きに捉えることにしました。


右隣にすごい気合いの入ったりえりー宛てのフラスタが飾られてまして、そこまで撮ったあと、僕のフラスタは撮らずに去ってしまう方もいましたが、相坂くん宛てフラスタまでちゃんと撮ってくれたあなた、ありがとう。いつか幸せが訪れますように。


そんなこんなで僕が相坂くんにフラスタを贈ったという事実は沢山の人の写真フォルダに刻まれ、僕もまた人生の思い出の1つとして胸に深く刻まれました。


ちなみに僕が参加していたりえりー宛てのフラスタ、こちらは想像以上の豪華さで、会場で見たとき腰抜かしそうになりました。


こんなにもすごいフラスタに連名で名前が載ってるのが信じられなくて、ほぼ何もしてないのに何故か誇らしくて、参加してよかったなと思いました。


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りえりーの誕生日が迫った26日の夜、フォロワーさんから「りえりーのTwitterで大変なことが起きている」との情報が入ったのですぐに駆けつけてみると、りえりーが届いたフラスタ1つずつと一緒に写真を撮った様子が投稿されていました。


各アニメ作品の製作委員会や雨宮天さんなど関係者からのフラスタをはじめ、参加していたファンからのフラスタ、そして僕の相坂くん宛てフラスタとの2ショット写真も投稿されていました。


幸せのあまり爆ぜましたね。りえりー宛てではないのに撮ってくれる優しさ。想いをくみ取ってくれたかどうかは分かりませんが、フラスタとともに写ったりえりーの笑顔と右手のグッドマークを見ればその答えは明らかだと思います。


1人の高橋李依ファンとして、1人のりえ高生として、りえりーの長年の教え『R(理性).I(いたわり).E(エネルギー)』のうち、ゲスト及びそのファンの方々への「I(いたわり)」をりえりーが評価してくれたってことですよね。そうですよね。絶対そうだ。



ホールの端にあったフラスタから順に、1ツイートにつき4枚ずつ投稿されていたのですが、最後、僕の相坂くん宛てフラスタと各企業様からのフラスタ(複数個で1枚)が同じツイートで紹介されてて、企業様と同じ括りで紹介されるのはさすがに恐れ多かったです。


これはオイシイといえるのか…??


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同日に相坂くんのInstagramも更新され、りえりーとの2ショットやライブ衣装の写真などとともにフラスタの写真が投稿されており、「愛するトガリスナーありがとう」と言葉が添えられていました。


嬉しすぎて声にならない声が体内を駆け巡り、気づいたら「月がきれい」2話の安曇小太郎みたいに電気の紐でジャブを打ってる自分がいました(伝われこのシーン)。


あんなに素敵な歌声とパフォーマンスを見せていただいて感謝をするのはこちらのほうなのに。こちらこそありがとうございます。


SNSが発達したこの世界で、憧れの人にお花を贈り間接的にありがとうを受け取る"現代版和歌"みたいなやり取りができて風流だなと感じました♨


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少し経って落ち着いたとき、自分宛てのフラスタがあると知った相坂くんがどんな表情をしてたのか、どんなことを思っていたのか気になりました。


なんで!?ゲストなのに!と驚いたり、トガラジ仕様の立て札に笑ったりしていただけていたらフラスタ企画成功です。正確な感情を推測するのは難しいですが、プラスの感情が少しでもあったらこれ以上の幸せはありません。僕はこれからも優良版の座敷わらしみたいなスタンスで、人を幸せにするような平和なサプライズを企てようと思います。



以上、僕の脳内にあったフラスタへの想いと過程を文字にしてみました。


当初、思いつくままに書いたら1冊の本になるんじゃないかってくらいめちゃくちゃ長くなってしまったので、トガラジの話や相坂くんの話、キャラソンライブ自体の話など、付随する話は省略させていただきました。省略した話もいつか公開しようと思っています。


とにかくフラスタを出してよかったです。また機会があればもう少し凝ったものも出してみたいなと思います。


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みなさんは『叶えたいこと』ってありますか?


夢、願いごと、行きたいところ、やりたいこと、会いたい人などなど。頭のなかにたくさん思い浮かんだと思います。


僕も夢とか願いごとは山ほどありますし、これまでの人生で大小さまざまなものを叶えてきましたし、今回、フラスタを出したいという夢を叶えることができました。


振り返って出来事や感情を文字にしたときに、叶えるための"きっかけ"ってたくさんあるんだなと感じました。


フラスタ企画に参加したこと、背中を押してくれた方がいたこと、注文手続きが簡単だったこと、業者の方が丁寧だったことなどなど。


1つの「叶えたい」にたくさんのきっかけがあって、きっとほかの夢や願いごとに関しても、きっかけが多いほうが叶えられそうだし、多少無理そうなことでもこういった小さなきっかけを拾っていけば叶えられるかもしれないな、と思いました。


人生あと何年あるかと思ったらやれることは早めにやっておいたほうがいいかもしれませんね。


僕もこのフラスタを期にいろんなきっかけを拾っていきたいと思います。



みなさんの人生がフラワースタンドに飾られた花々のように綺麗に美しく彩られますように。



💐おわり💐