A STREET CAT NAMED BOB
2016年 イギリス映画
【監督】ロジャー・スポティスウッド
【出演】ルーク・トレッダウェイ
ボブ
ジョアンヌ・フロガット
ルタ・ゲドミンタス
アンソニー・ヘッド
キャロライン・グッドオール
ダレン・エヴァンス
【ストーリー】
ジェームズ(ルーク・トレッダウェイ)はギターを手に、ストリートミュージシャンとして日銭を稼いでいた。ドラッグ
更生プログラムの最中のある日、彼はヘロインを摂取して病院に搬送される。退院後、彼が更生担当者ヴァル
(ジョアンヌ・フロガット)が用意してくれた部屋に入居すると、どこからか茶トラの猫(ボブ)が迷い込む。ジェーム
ズは、猫の飼い主を捜そうとしたが、見付けることができなかった。(シネマトゥデイより)
【コメント】 (というより思いっきりストーリーです・・・)
いやあ、これ実話ですよー。めちゃくちゃ感動しました。
何がすごいってズバリ猫のボブ。本人も本人役で登場してるけど、なんだかすごい存在感の猫です。ただの茶ト
ラの猫なのにタダ者ではないという。
ドラッグ中毒の更生にひとり苦しみ、家族とも疎遠、その日暮らしのストリートミュージシャンのジェームズ。そん
な彼の元にふと迷い込んできた傷を負った猫。初めは当然食費もままならないのに猫なんて飼う気はなかった
ジェームズですが、なぜかこの猫は彼の元に居座るんですよね~。この猫をボブと名付けたジェームズはある日
ロンドンの街に演奏に行こうとするとなぜかボブは付いてくるのです。そしてそれが彼の人生を変えることになる
んです。猫が傍らにいるだけで演奏を聴く人も増え、さらにこのボブいつしか彼の首の上に演奏中も乗っかるよ
うになるんですよね。ますます人は増える。で、人気者に。でも、人気が出た彼に嫌がらせをする人のせいで暫く
演奏できなくなります。生活費がなくなるわけですよ。で、今度はやはりそういう人たちを支援する「ビッグイ
シュー」という雑誌をやはり街中で販売することにします。これは雑誌を仕入れてそれを売れば売った分だけ収4
入になるというもの。余ってしまったら損をするので部数を把握して受注することが求められるようです。ここでも
彼はボブのおかげで大人気。そしてまたまたそれをねたんだ人に妨害だと訴えられ、これも1ヶ月業務停止にな
ります。本当に苦難の連続。
そんな中、彼は隣人のベティと交流するも中毒患者ということが知れて避けられたり、ボブも数日間姿をくらま
したり色々あります。が、彼はボブがいれば何でもできると確信し、完全に薬を断つ決心を更生担当者に告げ、
実行します。三日三晩苦しみながらもボブの元で見事に成し遂げます。
そしてユーチューブ゛て彼とボブの存在を知った出版社にジェームズとボブの話を本にすることを打診されま
す。そこからはもう夢物語。
本の出版のサイン会の時には父親も、周りのたくさんの助けてくれた人たちがいました。
この本はその後ベストセラーとなり、彼はストリートミュージシャンも卒業、家も買ったそうです。
最近日本にもふたりでキャンベーンで来日してました。
ボブって本当に彼の元に遣わされた天使だなあと思うのです。
この映画でボブはボブとして登場してますが、本当にただの猫。で、ネズミを狙ったり、猫目線の映像もあるん
ですがとにかくただの猫。でも彼は絶対にジェームズや人間の話を理解しているし、ただの猫ではないのです。
ボブが姿をくらました時、ボブを譲ってくれというマダムがいたんですよね。ストリートキャットじゃかわいそうだ
と。猫の気持ちボブの気持ち分かってないなーと思ってしまいました。ボブがもし裕福な暮らしが良かったら初め
からジェームズのところには行ってないし、居座らないはず。まさに猫が人を選んだのですよ。
とにかく観た後、とってもほっこりした優しさに包まれますよ^^