DARE TO BE WILD
2014年 アイルランド映画
【監督】ヴィヴィアン・デ・コルシィ
【出演】エマ・グリーンウェル
トム・ヒューズ
クリスティン・マルツァーノ
ジャニー・ディ
アレックス・マックイーン
ローナ・クイン
アラー・サフィ
【ストーリー】
アイルランドの田舎町出身のメアリー(エマ・グリーンウェル)は、有名なガーデンデザイナーのシャーロット(ク
リスティン・マルツァーノ)の助手になる。彼女は自分がデザインした庭で世界を変えることを夢見ていたが、
シャーロットにデザインノート奪われた上に、解雇されてしまう。その後メアリーは、ダメもとで「チェルシー・フラ
ワーショー」に参加する。(シネマトゥデイより)
【コメント】 (ネタバレあり!)
実話に基づいたお話。
予告編観て気になってたんで、ギリギリ観れて良かったです。そして、めちゃくちゃ感動しましたー。
チェルシー・フラワーショーに参加するために悪戦苦闘するお話かと思えば、それだけではなくってアフリカの
緑地化とか自然保護とかそういう問題も含んでいてとっても考えさせられたし、だからといって難しい映画ではな
く、逆に癒されるヒーリングムービーでした。
まずはメアリーがやっと雇われた有名なガーデンデザイナーのシャーロットに盗作だけじゃなくデザインノートま
で奪われるところから始まります。どん底の彼女はお金もないし職もないけど頭に自分だけのアイデアの詰まっ
た庭を造りたい、ありのままの自然に目を向けて欲しいとチェルシー・フラワーショーに応募しようとするんです
が、これまた敷居が高いんですよね。それでも書類選考は通って、あとは資金と庭を造る人たちを探すのみ。
植物学者だというクリスティにどんなに頼んでも興味ないし自分がしたいことはエチオピアでの緑地化。彼には
庭造りよりそっちが重要ってことで全然メアリーと意見が合わないんですよね。でも最終的に彼を説得するため
にエチオピアまで行ったメアリーと意見は違えど惹かれつつってところで観てる方はモヤモヤするのです。
結局彼も助けてくれることになり、後援者も現れ、無事にチェルシー・フラワーショーに参加することに。ここで
造る「ケルトの聖域」なる庭園は本当に精霊が現れそう。隣の庭のチャールズ皇太子が間違えて入ってきたりっ
ていうシーンまであります。
アイルランドの風景とエチオピアの風景、そこに生きる人たちがとっても生き生きと描かれています。そしてただ
人が作った美しさを求めるのではなく、ありのままの自然の原風景を今こそ取り戻そうという想いがものすごくよ
く分かります。
それはメアリーとクリスティと同じはず。
実際に今も2人はそれぞれの活動に専念しているようです。
演じてる俳優さんがいいんですよ~。
メアリーを演じてるエマ・グリーンウェルは何かの映画で観たこともあるような気がするけど・・・。田舎の子って感
じがすごく出ててすごく自然でものすごく共感できました。
クリスティ役のトム・ヒューズは「アバウト・タイム」で大注目ですが、本当にかっこいい神経質っぽい感じとか
自然保護とか普通にしてる感じがするわ~。彼の出演作は今後ともチェックしなきゃです。
今年はアイルランドの映画をいつになく観ています。
ものすごく素朴な感じの田舎臭さの残ってるような感じ?のアイルランド。アイルランドの人々はイギリスとかアメ
リカの都会に惹かれて移るようですが、都会の喧騒から逃れてアイルランド行ってみたいなあと思う今日この
頃。
イギリスの庭園とか花に興味ある方のみならず自然に興味あればきっとこの映画お気に召すかと。