もう1週間以上前の観劇ですが、今頃のレポです(^^;)
実は初めてミュージカル「モーツァルト!」を観ました。
今までヅカものは観ても、東宝のミュージカルはほんと観てなかったんですよね。
でももともとミュージカルは好きだったし、
StarSの武道館公演を観てから
俄然、3人の応援をしようと思ったわけで
その中の2人がモーツァルトやるならどちらも観なくては!となったんです。
今回はこれでモーツァルトは卒業という井上芳雄さん。
来月は山崎育三郎くんver.を観ます。
ポスターも2人仕様。
ミシンで作成したという肖像画も展示されてました。
すごいですよね~。
そしていよいよミュージカルスタート。
先日BSで放送されてた井上芳雄さんがモーツァルトの足跡をめぐる旅みたいなのを観てたので
深く舞台の中のモーツァルトの世界が分かったような気がします。
モーツァルトってこの舞台ではかなり軽装なんですね。
奇跡の子と呼ばれた子供の頃の彼=アマデがずっとそばに寄り添い、
そのアマデが名曲を産み出してるみたいな感じ。
過去の栄光と領主との対立、父との確執、コンスタンツェとの恋、天才と言われるが故の苦悩などなど
天国と地獄を味わう彼の苦しみがすごく伝わってきて心が痛くなりました。
彼の才能をいち早く見出して自らの元で育てたかった父親。
そこから飛び出して自由に行きたかった息子。
彼の才能とお金にに群がる人々は腹黒かったりするんですが、
対立していた大司教も結局はモーツァルトの才能にほれ込んでいたわけですよねー。
彼の理解者ヴァルトシュテッテン男爵夫人は「もう大人なんだから自分の道を生きなさい」と諭して導いてました
けど、結局は彼の運命だったのかなーと。
モーツァルトの名曲もところどころちょこっとちりばめられてて
あの「魔笛」の場面もあって楽しかったです。
最後の依頼曲「レクイエム」は完成することなく力尽きたわけですが
その最期の時
モーツァルトの死=アマデの死は
もう涙涙でした。
ミュージカルの中での有名な楽曲
「僕こそ音楽」「影を逃れて」「星から降る金」がやっぱり耳に残ります。
やっぱり「影を逃れて」がいちばんモーツァルトの心境ですよね。
ほんと名曲。
井上芳雄さんは今年はちょこちょこ舞台を観て、ほんと素晴らしい歌声で大好きです。
演技が盛り上がって歌も高揚していくときの歌声がとにかく素晴らしいですよね~。
当然ですが安定の歌唱力。
もちろんモーツァルトにかける意気込みも全身全霊。
次の育三郎くんはどんなモーツァルトなのかな。
父親役の市村正親さん、舞台復帰したばかりとは思えない素晴らしい歌と演技はさすがです。
無理せずずっと舞台に出ていただきたいものです。
お姉さん役の花總まりさんもレディ・ベス以来。
ベスに比べたら地味ですが、可憐ですね。
「シェルブールの雨傘」依頼の香寿たつきさんも美しい凛とした男爵夫人でした。
ずっとあの豪華な衣装でしたねー。
次回は春野さんの男爵夫人なのでこちらもかなり楽しみです。
コンスタンツェの平野綾さん。
可愛らしいけど、歌は力強く感じられました。
ソニンさんとどう違うのかな。
次も平野綾さんなのでどのように変わってるか楽しみです。
大司教役の山口祐一郎さんはもうなんかこういう役が似合いすぎですね。
でも、正直なところ山口さんの歌声はあまり好きではないです…。
ちょっといやかなりクセがありますよねー。
アマデ役の日浦美奈子ちゃん、感動の演技でした。セリフ無いのにすごいなーと。
他もキャストの皆さんももちろん素晴らしかったです。
貸切公演だったのでちょこっとだけ挨拶ありました。
まだまだ続くモーツァルト!
これ観た日に宝塚の「エリザベート」が千秋楽だったんですよねー。
ミヒャエル・クンツェ&シルヴェスタ―・リーヴァイの作詞・作曲コンビ作品が
同時期にすぐ近くで上演されてたってすごいなと。
確かにエリザベートっぽい曲もありました。
とにかく素晴らしい作品を作ってくださって感謝感謝です。