SONG FOR MARION
2012年 イギリス映画
【監督】ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
【出演】テレンス・スタンプ
ヴァネッサ・レッドグレーヴ
ジェマ・アータートン
クリストファー・エクルストン
【ストーリー】
寡黙でとっつきにくい性格が災いし、周囲から筋金入りの頑固おじさんとして扱われ、息子とも溝ができてし
まっているアーサー(テレンス・スタンプ)。そんな彼が愛してやまない、性格の明るい妻マリオン(ヴァネッサ・
レッドグレーヴ)のガンが再発してしまう。そんな中、彼女が在籍するロックやポップスの名曲を歌う合唱団「年金
ズ」が国際コンクールの選考大会に出場することに。治療などで練習に参加できないマリオンの代理で「年金
ズ」のメンバーになるアーサーだが、個性豊かなメンバーや慣れない合唱に面食らってしまう。
(シネマトゥデイより)
【コメント】
邦題の「アンコール!!」ってちょっと謎です。原題はそのまんま過ぎてそれもどうかなと思いますが…。
こういうコンクールに出る系の映画色々とありますよね~。「天使にラブソングを」とかロックってことでいうと「ス
クール・オブ・ロック」とか。この映画ではその名も「年金ズ」というご老人方の合唱団がロックやポップスを歌うと
いう異色なお話。ロックもばりばりな歌詞です。このギャップが笑えます。
でも、あくまでも歌を通してのアーサーが家族とあるいは人生の再生の物語なんですよねー。息子とは妻や孫
を通してしか繋がってなくて、そんな彼が妻の死後、合唱団で指導している音楽教師エリザベスと心を通わせ勇
気を振り絞って歌を歌い、息子に近づこうとする様に本当にジーンときます。頑固な自分と正反対の明るい妻マ
リオンとの深い愛情にも涙。だから彼女のために一発奮起で歌うラストはほんと涙涙です。
アーサーと孫の関係もいいんですよね~。というか孫は父親と祖父の本当の気持ちを分かってる感じで微笑ま
しかったです。
年金ズのメンバーもとっても個性的で面白かったです。ロックを表現とかさせるエリザベス最高です。
曲もほんとロック系が多くて楽しかったですよ。B-52'sのLove Shackとか懐かしかったな。そういえばCD持ってる
わー。と曲を聞いて思い出しました。最後にアーサーが歌うのはビリー・ジョエルのLullabye(Goodnight My Angel
)。マリオンが生前歌ったシンディ・ローパーのTrue Coloursと共にお互いを想いながら歌って感動します。
ヴァネッサ・レッドグレーヴはほんと素晴らしいです。イギリスの名優=ハリポタに出るイメージがあるので、な
んでハリポタシリーズに出てないのかなーとか考えちゃいます。
そんなことを言ったらテレンス・スタンプも素晴らしくって。あの頑固さ、ソフトな歌声。シブいっ。あー、やっぱり
英国俳優さん好きだわー。
エリザベス役のジェマ・アータートンは007のボンドガールとか思えない等身大の役でとても好感度大でした。
人は支え合って生きるってことですよね。そして年をとっても新しいことにチャレンジってすべきだなと。