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Le Renard et L'Enfant


2007年 フランス映画


【監督】リュック・ジャケ

【出演】ベルティーユ・ノエル=ブリュノー
    イザベル・カレ
    トマ・ラリベルトゥ


【ストーリー】
 フランスの山深い村に住む少女、リラは学校帰りに1匹のきつねに出会う。その美しさに心を奪われ、

リラはきつねに夢中になってしまった。厳しい冬が過ぎ、生命が芽生える春がやって来た時、リラはきつ

ねと再会する。冬の間にリラのきつねは母親になっていた。なんとかして、近付こうと模索するリラ。努

力の甲斐あって、きつねはリラに心を開いてくれるように。しかし、友達になりたいあまり、リラは大き

な間違いをしてしまう…。(goo映画より)




【コメント】(ネタばれあり!)

 もう大感動でした~!!

「皇帝ペンギン」のリュック・ジャケ監督の自伝的要素の入った物語です。

監督が動物に魅せられるきっかけになったのは少年時代に森で出会った一匹のきつねだそうです。



 とにかく美しすぎる森の風景。フランス南東部アン県のルトール高原とイタリア・アブルッツォ地方で

のロケということですが、本当にこの世のものとは思えない、澄み切った大自然。


 そこに人が住んでるってのも驚きなんですが、そんなところに住んでいる少女リラのファッションも素

敵。さすがフランス人はパリジェンヌじゃなくても着こなし上手いんですね~。美しい景色とリラのパー

プルの服がとてもマッチしてました。



 とにかく森の住人たちと言えばきつねを主人公とした動物。野生のオオカミしかり、蜂や蝶々、色んな

動物が出てきます。でもこの動物たちって、演技してるの???ってぐらいすごくドキュメンタリーみて

るようなんですが、フィクションなんですよね?どうやって撮影したんでしょー。



 とにかくキツネのテトゥの関係がすばらしいんです。少しずつ近づいて、いつしかテトゥがリラになつ

いて…でもそれが悲劇の始まりで…。



 リラのとった行動も子どもだから仕方ないのかな~。でも過ちを犯してしまったからこそ野生の動物と

人間の領域ってものがあるというのがリラもテトゥも分かったんですよね。リラの方に来ないで立ち去っ

たテトゥを見ながら涙が止まりませんでした。大人になったリラが息子に聞かせてあげてるってシチュエ

ーションにもまたまた涙で。


 このお部屋がまた超かわいいんですよね~。丸い窓も魅力的。


 美しい空気を吸いたい人、世の中の煩わしさに嫌気がさした人、これ見て感動して欲しいです。