横山光輝が 1971年に 雑誌「希望の友」に連載を開始して 50年になるのを機に、出版された「カジュアルワイド版」。

 

本日、その「カジュアルワイド版」全25巻に載せた文章に加筆・修正して纏められた こんな本があることを知って、自宅本棚の奥深くに鎮座している 吉川英治全集の『三国志』全4巻の存在を思い出しました。

1979年10月から刊行が始まった全集の初回配本が、この『三国志』。大学生だった当時、大学生協の本屋で買い求めたのですが、最後まで読み了えることが出来ず、横山光輝のマンガの方に興味が移ってしまったのでした。トホホ。

(加えて、立派な貼函入りの、この2巻本も、一緒に 鎮座したまま。)

 

私と同世代である著者の渡邉さんは、高校生の時に 吉川『三国志』に出会ったことで、何と、理系から文系に志望を変更! そのまま研究者になり、今や「三国志学会事務局長」の肩書で 三国志研究の第一人者として活躍中、なのだとか。

  

渡邉さんが 難しい語句には注を付け、各巻末に「もっと知りたい三国志」との連載の解説を寄せている新潮文庫版の『三国志』全10巻 +ナビ まで あるようなので、埃を被って鎮座している全集ではなく、こちらの文庫版の方で、私の老後の お愉しみ にしようかな、と思っております。

 

井波さんの訳本も ありますね(これは ちくま文庫版の再刊でしょうか?)。

なお、渡邉さんには、こんな研究書?(論語集解 ろんごしっかい)も おありだとか。

いつか 手に取ってみたいと思っています。