年ごろ思ひつること、果たしはべりぬ。          ~浜松の思ひ出~ | RDクリニック大阪 やすのブログ

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自分自身の肌の細胞を培養・移植する皮ふ再生医療のクリニックです。

5、6年前ぐらいに浜松に行く機会がありました。
用事を済ませて、食事をしようということで、
浜松ならやはりうなぎだ!
と、浜松駅付近で歩きながら、お店をさがしてみました。
観光・遊びではなく、家庭の用事のために出かけたので、
全く下調べもしてませんでした。適当なところが見つからず、
空腹に耐えきれず、大きな商業施設の地下のレストランで
食事を済ませでしまいました。

そこから駐車場までの帰り道、大きな通りに出たところ、
「あー!!」
その通りの反対側の少し入ったところに、いい感じのうなぎ屋さんの
看板が見えたのです。
しまった!もう少しさがしていれば… とても後悔しました。
次に来たときには、絶対にあの店に行こう、
と固く心に決めて、浜松を後にしました。

そして、その1年後、また浜松に行くことになったのです。
今度こそは浜松でうなぎだ、と気持ちも昂りました。
前年と同様に用事を済ませて、うなぎ屋さんに直行です。
お店の場所は1年前にしっかりと目に焼き付けていたので、
全く迷うことなく到着しました。
店構えは歴史がありそうな、老舗の雰囲気です。
お店に入ると、1階はカウンター席だけのようで、
家族連れでしたから、2階の座敷に上がりました。
2階は、床のせいなのか、畳のせいなのか、
歩くたびに微妙に足が沈みます。ギシギシという音も聞こえます。
エアコンもあまり見たことないような、年代物のエアコンでした。
どうも古くからのうなぎ屋さんのようです。

壁だったか柱だったか、貼り紙に、
「天然うなぎ」の大きな文字があり、かなり高いかもしれないけど、
せっかく浜松まで来たし、何しろ1年越しの望みがかなったわけだし、
昨今なかなか天然うなぎにはお目にかかれないから、
と心の中でいろいろと理由づけをしながら、注文したところ、
「申し訳ございません。本日、天然、ないんですよ~。」
と、お店の方がおっしゃいました。ああ、残念。

そういうわけで、通常メニューのうな重にしたわけですが、
これがとてもおいしくて、本当においしくて、
次に浜松に来たとき、またここに来ようと、再び固く心に決めて、
会計をして、レジ横に置いてあった名刺大のお店案内の紙を
いただいて、駐車場への帰り道、
「あー!!」
その紙をひらけてみたら、
「うなぎ 徳 京都店  京都高島屋7階」
めちゃめちゃ近くにあったのです。知りませんでした。
浜松で行ったお店は、うなぎ八百徳 肴町店というお店でしたが、
うなぎ徳の名前で、西麻布・京都・博多にお店を出されていることが
書かれてありました。有名な立派なうなぎ屋さんだったのですね。

京都でも食べられたのかあと、軽い脱力感はありましたが、
浜松のお店で食べたんだと、話のネタにはなりますし、
何よりもおいしかったですから、それはそれでよかったと、
それに、次は浜松まで来なくても京都で食べられるなあ、と
気分よく浜松を後にしました。

で、つい先日、京都の高島屋さんに行った時に、
うなぎ徳のお店の前に行ってみたら、
「浜名湖天然うなぎ」の看板が!
実は、京都の徳さんには、少し前にも食べに来ていたのですが、
その時はこの看板はありませんでした。
天然うなぎはいつもあるわけではないのですね。

念願かなって、注文しました。これが天然うなぎのうな重のセットです。
肝吸い・小鉢・香の物付きです。





こちらは、「名物 お櫃うなぎ茶漬」です。 




うなぎ茶漬には、並・上・松・特上があり、
並・上と松・特上の違いは、うなぎの質の違いで、
並と上、松と特上の違いは、うなぎの量の違いだそうです。

普通のものを注文して、天然うなぎと食べ比べてみました。
私はそれほど味のわかる人間ではなく、うまく表現できませんが、
身の弾力やしまりが違うような…
芸能人格つけチェックのように、天然と養殖、どちらか当ててみてと
言われると自信はありませんが…
まあ、おいしかったのでよかったです。

ホームページを見ましたら、現在は銀座店と渋谷店もあるようです。
京都店は最近リニューアルされて、とてもきれいなお店でした。
うなぎ徳さん、ありがとうございました。
これからもおいしいうなぎをお願いいたします。