当院で行っている操体法は

身体と対話をしながら全身のバランスを整えます。

 

実際に身体のいろいろな部位を動かしてみて

楽な動きとそうでない動きを確認します。

 

・楽な動きを強調する

・窮屈な動きから楽な方に逃げる

 

だいたいこの二種類のどちらかをやると

バランスが整ってきます。

 

慣れてくると、いちいち動きを確認しなくても

身体の方で自動的に動いて治してくれるようになります。

 

でもそうなるためには訓練が要ります。

 

最初のうちは、動きとそれに伴う感覚を

丁寧に確かめながら行います。

 

この時に大切な感覚が快適な感覚です。

 

心地よい感じ

気持よい感じ

何となくイイ感じ

味わってみたい感じ

 

そういう感覚を味わいます。

 

頭で考えるのではなく身体で感じます。

 

現代人は左脳優位になっているので

この感覚が鈍っている人が多いです。

 

でも、頭で考えるのをやめて

身体の感覚を感じるようにすると

ちゃんとわかるようになります。

 

そして毎日そのような訓練をしていると

徐々に繊細な感覚がわかるようになってきます。

 

自分の身体に繊細に気づけるようになると

押し殺してきた感情のエネルギーにも気づきやすくなります。

 

感情の抑圧は筋肉のコリになります。

内臓にも影響を及ぼします。

 

慢性的な症状の深い原因になったりもします。

 

身体に蓄積した感情が解放されると

精神的にも肉体的にも軽くなっていきます。

 

まずは身体の感覚に気づいていくこと。

それが最初のステップです。

 

頭ではわからなくても身体は治し方を知っています。

楽な動きを通じて、快適な感覚を味わうと

身体のバランスが調和していきます。

 

その精度が上がるほどに効果が増します。

 

感覚の精度

動き方の精度

味わい方の精度

 

それぞれ高めていきます。

 

身体の感覚が拓かれると

直感力も高まります。

 

自分にとって必要なものと

そうでないものがわかるようになります。

 

外側の情報に惑わされなくなります。

内側から答えが得られるようになります。

 

まずは身体を感じること。

そこから始めていきましょう。