店内は、これまでの大名本店は一新、ポップで新しさを感じさせる内装で、若者のための一風堂をより意識させるものだった。一方で、大名本店の看板が壁に埋め込まれていたりと歴史も感じさせる。新旧をうまく織り交ぜ、まさに、「変わらないために変わり続ける」を体現していた。
今回のオープンにあたっては、河原さんはあまり表立って自分の色は出さないようにしていた。少し奥まったところで後輩たちをみつめ、わからないようにフォローするよう気を配っていた。「河原成美の博多一風堂」から、「力の源カンパニーの博多一風堂」への脱却。2018年に向け、その準備を着々としている、その表れでもあるように思えた。
「俺はね、『一風堂は自分の作ったブランドだ』とか、そういうことにはあまり興味はないの。だってさ、子供はいつか親から巣立っていかなければいけないし、親がいつまでも子供にとっついていたら、気持ち悪いでしょ。どこか遠くで見守って、巣立っていった子供が無事に自立して成長していてくれたら、それで良いの。それが嬉しいからさ」
そして今回、そんな河原チルドレンたちが、25周年に集結しました。(続く)FIN