連絡もせずに彼女の家に行く

扉をあけると彼女はいつも笑顔で出迎えてくれた

ぎゅっと抱きついてきて「10秒だけ」とせがむ彼女がかわいらしかった



数日間メールの返事がもらえなかった期間があり

その日を境に彼女の出迎えに変化が起こった

私は部屋に入ってもパソコンの前に座ったまま「お帰り」と言うと

そのままパソコンを触り続けた

会話もどこかそっけなく、少しイライラしているようだった


私は何かあったな?とすぐに感づいたが黙っていた

思えば彼女の身に悲しいことが起こったとき

彼女のそばにいる時間を作れたのは奇跡だった

かけがえのない時間を共に過ごして来た私は彼女を愛していた


こらからはもっと彼女に会う努力をしよう

睡眠時間もなんとかなりそうだ

わたしはそれからほぼ毎日彼女の家に行くようになった

疲れていても会いたかった

彼女に会えることの感謝、喜びを再認識していた



私の彼女に対する気持ちが大きくなる一方

反対に彼女には変化が訪れていた

さびしいよう、心細いよう


たった一行だったが、私はいてもたってもいられなくなり

彼女の元に車を走らせた

部屋に入ると彼女はまだ苦しそうにぜぇぜぇと息をしていた

昼と同様マスクとタオルで完全防備し

彼女が寝られるまで手をつないでいた

私もいつのまにか寝ていたので、起きると午前5時を過ぎていた

帰り際彼女はまた「ありがとう」と小さな声で言った


私はますます彼女のことが愛おしくなり

守ってあげたくなった



何に変えても