いつからだったか、気がつくと、頭をなでられている・・・。
振り向くと、小さな男の子。
何かおしゃべりするわけでもなく、私の頭をもしゃもしゃなでています。
そして時々「じょん。」と言います。
私は天然パーマのくせっ毛。
もさもさでうねうねではねはねの髪。
夜お風呂上りに必死でドライヤーでセットしても、朝はたいてい髪が大爆発しています。
ドライヤーの後、30分ぐらいはおとなしく髪がまとまってるんだけどなぁ・・・。
雨の日や風の強い日はさらに悲惨な有様に・・・。湿気+強風=最悪。
会社に着くと、なんだか頭部に視線を感じる・・・ことも度々。
髪がからみあって、どこかの公園の野外アートみたいになってる・・・。
手櫛で髪がさらっと戻ることないんだもん。
・・・もう半世紀以上生きているので、もう慣れたけど、めんどうくさい髪なのです。
そんな私にぴったり!と美容室で勧められ、数か月前、最終兵器ヘアアイロンなるものを購入してしまいました。
でも、使う度、耳にやけどを・・・(私だけ?)
生来ものぐさなので、なんだか面倒くさくなってしまい、いつの間にか洗面所に放置されているヘアアイロンさん。(ごめんなさい)
なので、謎なのです。
なんでこんな私の頭さわりたいの?
もっとさらさらで、つやつやの髪の人いるのになぁ・・・。
・・・まあいいけど。
子どもは変なものに興味を持つのだ。
たぶん。
そっとなでなで。そしてもしゃもしゃ。
あれ?さっき泥団子作ってなかった?
手、洗った?
・・・ま、いっか。
泥団子も私の髪もかえるも、まあ同じようなもんでしょ、君には。
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ある日、社宅の子どもたちが遊んでいるのをながめていたら、その子のお母さんが話しかけてきました。
ちょっと前に、長い間飼っていた老犬ジョンが亡くなって、家族みんなが悲しい気持ちになっていて、男の子は学校へ行くのをぐずったりしていたそうです。
ところが、最近落ち着いてきて、ご飯の量も増えてきたので、とてもうれしくて・・・でも、なんでだろうと思っていて・・・
「犬のおばちゃんとこ行ってきた。」
と言うので、犬を飼っている人のところに遊びに行って、なぐさめられているのかな、と思っていたそうです。
でも、昨日、男の子が絵を描いていて、その絵を見て、なんとなく理由がわかったそうです。
不思議に思いながら話を聞いていると、お母さんは男の子が描いたという小さな絵をくれて、お礼を言って帰っていきました。
それは、私の似顔絵でした。
いぬのおばちゃん?
どうも私はジョンと雰囲気が似ているらしく・・・
男の子が描いた私。
ふぅん、私ってこんなふうに見えているのかぁ・・・。
あのね、絵がじょうずだね。
ジョンの犬種がなんだかわかったよ。
たれ耳で、もしゃもしゃの毛のわんちゃんでしょう?
年老いて病を得、毛艶もなくなった老犬ジョンに、ぎゅっと抱きついている男の子の姿がなんだか目に浮かびました。
こんなぼさぼさの髪だけれど、ジョンの手触りに似てたのかな・・・。
なんかね、なんか・・・うん、こんなことって・・あるんだな・・・。
ほほえましいみたいな、せつないみたいな・・・
いつもは私の髪を乱す秋の風。
それがいつになくやさしく感じられました。
こんな髪でよかったらね・・・
うん・・・
いつでもね・・・
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あのね、おばちゃんもね、生まれた時からおうちに犬がいたんだよ。
そしてね、その犬が死んだ時にね、学校に行きたくなかったよ。
思い出したよ。
学校に行ってる間に死んじゃって、知らないうちに死んじゃって、悲しくて悔しくて、死にそうだったのに気がつかなくて、ありがとうもさよならも言えなくて、ごめんね、ごめんね、って泣いていたんだよ。
(ねぇ君も、そうだったのかなぁ・・・。)
返事はなかったけれど、男の子は、とがった石で、地面にジョンの絵を描いてくれました。
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まだ小さいのに、大切ないのちの消失を一生懸命受け止めようとしていたんだな・・・と思いました。
そんな思いに寄り添いながら共有しようとしているご家族がいて、本当によかったと思います。
いのちは大切だと教えることはできるけれど、いのちの重さや深さを伝えることは難しい。
その子の心の中のいのちへの思いが育くまれる過程に、他人の私がほんの一瞬でも寄り添わせてもらえたのなら・・・その子に感謝したいと思います。
あのね、ありがとう。
やさしい気持ち、もらったよ。
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朝起きたら、娘が「お母さんの髪の毛、デビルマンみたいになってるよ。」と笑いました。
すごいでしょ。
誰もまねできない(まねしたくない、とも言う)唯一無二の存在(の髪)なんだから。
うん。ある意味毎朝前衛芸術?(言い過ぎ)
めんどくさがりで半乾きの髪で寝る+寝相悪い=お母さんのヘアパフォーマンス=楽しいからそのままでOK(by娘)
え~~~っと・・・一応ほめてるの?(;^_^A
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ある秋の日のお話でした。
秋と言えば、もうすぐオータムクラシックですね。(*^.^*)
全然関係ない記事ですが、気持ちはせいいっぱいゆづの応援です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
