「天国までの100マイル」に続き、浅田次郎氏の小説「降霊会の夜」を読了。


氏の小説では「メトロに乗って」が近い内容かなと思います。ただ「降霊会の夜」は霊的な内容が含まれているのでちょっと毛色は異なります


主人公の私、ゆうちゃんがすでに亡くなっているが過去に関係の深かった人と会う物語。友人、親友、恋人と思っていた人が実は相手はそう思っていない、そこで齟齬が生まれ亡くなってしまった方もいる。高度成長期の日本を背景に物語は進行します。確かに両者の関係は自分が思っているのとは異なることもあると思い、そこを話の中心に据える浅田次郎氏の目のつけどころは流石です。


自分に置き換えてみるとそんなこともあるのではないかと思わざるを得ません。