今回はインディアンスのキャンプの見学に行って感じたことを書いていきます。

日本の野球界が遅れていると感じる事が多々ありながらも、その分伸びしろを感じる事ができた1日でした。


キャンプ地に到着すると、そこには6面もの野球場やバッティングケージ、ブルペンもあり、施設の素晴らしさに驚かされました。

ウォーミングアップが終わり、選手がそれぞれのメニューへ移りました。
そこでは各ポジションで投球ドリルやゴムバンドを使ったトレーニングなどを行なっていました。



実はこのドリルやバンドは、僕たちが練習していたアカデミー「アリゾナ・ピッチングアーセナル」で行なっているメニューとほぼ同じでだったんです!!
アカデミーには小学生も通っていて、レベルや強度は違えど同じようなドリルをやっています
「小学生もメジャーリーガーと同じような事をやっとるもんやん…!!」と衝撃が走りました。

さらに、内野手のドリルからはメジャーリーガーの守備の凄さの根底を見ることができました。
そして、日本とアメリカの基本の「差」を感じました。





日本の内野守備において一般的に基本と言われている「正面で捕れ」「体で止めろ」といったことは、今も昔もあまり変わっていないと思います。

そして、ドリルのようなプレーをすると怒られる…

日本では「あのプレーは外国人だからできる」「骨格や体の作りが違う」「今のレベルじゃ無理」とよく言います。

しかし、僕はドリルを見て「派手に見えるメジャーリーグのプレーは練習してきた事がそのまま表れているだけなんだ」と思いました。


選手が昔ながらの形から変わることを恐れているのか。それとも指導者が変わることを否定しているのか。
固定観念にとらわれすぎていることは間違いありません。

キャンプを見ていて「日本は遅れているな」と感じることが多く、少し虚しくなったというのが、僕のリアルな感想です。

ですが、このようなプレーができるように、ドリルを取り入れるだけでも選手の可能性が広がると思うし、まだまだ日本の伸びしろを感じさせてくれました!


キャンプ見学後、インディアンスでコーチを務めているケンの指導を受けました。
アカデミーに通う学生達も来て一緒に練習をしました。

ケンはアカデミーのオーナーでもあり、アマチュア選手への指導もしています!


日本ではプロアマ規定というものが存在し、現役のプロ選手・コーチが高校野球以上のアマチュア選手を指導する事は禁じられています。

アメリカではアマチュアからメジャーリーガーまでまんべんなく指導ができるので驚きました。

どおりでアカデミーに通う小学生も大人と同じような練習ができるんだなと…。

プロからアマチュアまで情報を共有できることによって、選手の育成プログラムをしっかり作る事ができていると思います。

日本でもプロアマ規定が緩和して情報を共有すると、もっともっと凄い選手が増えるだろうと思いました。


このブログを読んで少しでも何かを感じてくれる方がいるといいなと思いながら書きました。

日本の野球界が固定観念にとらわれなくなり、選手たちの能力が最大限に引き出される野球界になるように。
そして、世界で活躍する選手が増えることを願っています。