皆様、いつもお世話になっております。

 

本格的にふたご座からかに座に入っていきます。不思議なことに私自身はふたご座が一番動きがなく、その前後のおうし座、かに座の方が変化が盛んになっております。かに座は家族の星座とも言われている(?)そうなので、家族の価値観が高い私にはかに座の方が威力が高いのかもしれないと勝手に思っております。

 

さて、中学校や高校の卒業文集で、先生からのメッセージとして「母校訪問を待っている」というフレーズをしばしば目にします。同じ教育の分野に携わるものとして卒業した生徒と再会できるのはこの上なく嬉しいものです。その一方で、その逆のフレーズを書く先生もいました。「もう卒業したのだから、ここに戻ってくることがないように。」というセリフです。字面だけを追えば、生徒を突き放しているような冷たさが感じられるかもしれません。

 

しかし、どちらのメッセージもそれぞれの教師の大切にしているものがしっかりと感じております。前者は絶えることのない信頼関係の構築やコミュニケーションの大切さ、後者は自立した大人であれということ。どちらも正しいといえるでしょう。

 

私自身、しばしば生徒に自分のことを忘れないでほしいと思ってしまいがちです。もちろん、それ自体は偽らざる本心ではあるのですが、最近は必要ならば自分のことなど忘れてもらって構わないと思うようになりました。私自身が、生徒さんに大切にしてほしいのは自分自身を大切にした人生を送ってもらうことであり、私のことを覚えていてくれることではありません。その人生を大切にするにあたり、私の存在が心の中にあった方が幸せになれるのであれば忘れないでいてくれればいいと思います。逆に、私の存在が生徒さんの幸せの足かせになるのであれば逆にどんどん忘れていってもらって構わないと思っております。忘れられてしまうということと、生徒さんが自分の人生を大切にしてもらうことを天秤にかけたら明らかに後者の方が重くなるからです。

 

私自身、積極的に忘れてもらおうとは思いませんが、生徒さんの幸せのために必要な孤独感に耐えるだけの力は持ち合わせているつもりです。