皆様、いつもお世話になっております。

 

6月22日。実家の犬の命日です。現在の住居環境では犬は飼えないのですが、散歩をしている犬を見ていると微笑ましい気持ちになります。現在は担当生徒のご家庭で犬を飼っているということがないのでなかなか犬に触れ合う機会はないですが、犬を飼っているご家庭にまた当たらないかななどと思ったりしております。

 

さて、本日は名探偵コナンがテーマです。昨年は『鬼滅の刃』が大ヒットしましたが、今年は緋色の弾丸が大ヒットしたようです。主人公は高校生探偵の工藤新一。謎の組織によって毒薬を飲まされ、現在は小学生江戸川コナンと名乗ってその正体を隠しながら生活しております。その工藤新一のライバルと称されるのが同じく高校生探偵の服部平次です。持ち前の推理力で江戸川コナンの正体を見破り、現在は親友かつ協力者となります。

 

読者や視聴者がどう思うか、それは人それぞれだと思いますが、私は二人の推理力が最大限に発揮されるのは二人が協力して事件解決に挑むときだと感じます。『名探偵コナン』には二人以外にも探偵は登場しますが、やはりチームワークが存分に発揮されるのはコナン(新一)と平次の組み合わせではないでしょうか。

 

それを、エニアグラムの観点から見てみたいと思います。まず、二人のタイプを明らかにしてみましょう。

 

ここで、工藤新一はエニアグラムでいうタイプ6の堅実家タイプになると思います。知識が豊富であり探求を怠らないことからタイプ5の知識探求タイプとも言われますが、自分から積極的に事件にクビを突っ込んでいく好奇心や犯罪や嘘を嫌う正義感の強さ、恋人毛利蘭を陰ながらでも守りたいと思うところがやはりタイプ6の特徴を表していると思うのです。

これに対し、服部平次はエニアグラムでいうタイプ8の挑戦者タイプになると思います。工藤新一と比較され自分の方が劣っているとされるとふてくされる負けん気の強さ、勝負事(推理合戦)が好きなところ、同時に仲間思いであり、工藤新一をサポートすることについてしっかりコミットしているところがタイプ8の特徴を表しているのではないでしょうか。

 

それでは、タイプ6とタイプ8が協力するとなぜ強力なコンビネーションが発揮されるのでしょうか。タイプ8である平次の魅力はやはり牽引力でしょう。物怖じしない肝っ玉の据わり方、自己主張が激しい生意気坊主でありながら、自分が信用すると決めたものには献身的です。タイプ6であるコナンは、若干物事を慎重に考えがちです。灰原哀といる時には表面には出しませんが、やはり不安感一杯になっている時もしばしば描写されております。その不安感の解消役を平次が担ってくれているのです。コナンはその不安感を誰かに話すということは立場上不可能です。そのコナンにとって自分の正体を知り、その不安感を吐露できる相手は非常に大切なのです。表面上は煙たがっているところもありますが、組織打倒に協力する姿勢を明確にしてくれている平次をコナンは大切に思っています。また、挑戦者タイプである平次の側からしても、自分の力を当てにし、頼ってきてくれる存在は大変ありがたい存在です。時には、その大胆さからコナンをヒヤヒヤさせることはありながらも、いざという時にはコナンの正体が露見しないよう、懸命にサポートする、やはり両者は深い信頼関係で結ばれているのだと思います。

 

タイプ6とタイプ8、両者は深い信頼関係を築ける間柄なのだと思います。

 

なお、タイプ6、タイプ8それぞれの説明は以下をご参照下さい。

 

エニアグラム-タイプ6:忠実な人とは(工藤新一、江戸川コナン)

 

エニアグラム-タイプ8:挑戦する人とは(服部平次)