「聴覚障がい者」聴覚障がいの子供への理解とサポート

一般社団法人　ステキな音色研究所

菅野康広（かんのやすひろ）
講演家　セミナー主催　個別相談　

聞こえない子供を育て上げた経験から子育てに不安の方々の悩み解決

　こんばんは、菅野です！

「どうして私だけが聴こえないのよー」

ろうの子供が中学部になった時の話です。小学校低学年の時から、「私は兄弟たちとは少し違う」と感じていたのでしょう。僕の対応が良かったのか、どうかはしりませんが、いつかは聞かれるであろうと思っていました。もし聞かれた時は何と答えたらいいのだろうか、と考えていた時の事です。

結論としては「事実を明確に伝える」ことが大事と考えます。

家族で焼肉を食べに行った時、突然彼女は怒り出し、「どうして私だけが聴こえないのよー」と言ってきました。おそらく、家族が手話を使わずに会話していたことや自分だけが聴覚障がい者で家族とは少し違うという疑問が重なったl事が原因かもしれません。また、これまでのストレスも影響しているかもしれません。家族や兄弟たちは聞こえる健聴者、自分だけが聞こえないという事で孤独な気持ちにさせていた、もっと気を使っていれば手話をキチンとつかっていればなと反省した時でもありました。

聴覚障がいの人がいる中で、手話を使わないことは、彼女にとって無視されたと感じるかもしれません。家族が手話をできるにもかかわらず使わなかったことは、彼女を孤立させてしまったのです。一番の理解者であるべきの親が彼女の前で話す時に手話を使わないで話すという事は彼女にどれほど寂しい気持ちを与えてしまっていたか。無視と同じなのです。

その場で、私は娘にこう言いました。「君は聴覚障がい者だ。耳を治すことはできないし、健聴者にはなれない。これからも聞こえない世界で生きていくんだよ、君の耳となり、できる限りサポートする。これからも、一緒に話せる環境を作る」と説明したのです。家族ができることは彼女の耳となり、彼女が参加できる環境を作ること、聴覚障がい者や手話の存在を広めることです。

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